昨今、ディープラーニング (深層学習) 技術の大きな進歩により、AI (人工知能) 技術への期待が高まり、さまざまな分野で実用化に向けた研究開発が進められています。特に産業分野ではIoTや5G通信の技術によりフィールド (現場) の詳細データをリアルタイムに収集し、AIで状況変化にすばやく適応する新たなビジネスモデルへと変革していく、まさにデジタルトランスフォーメーション (DX) が始まっています。
現場でのAI推論実行環境として、NVIDIA社のJetson開発者キットを使用したアプリケーション開発が多く行われていますが、実用性を重視した産業用コンピュータにアプリケーションを実装することで、様々な市場ニーズへの対応が可能となります。
新製品「DX-U1100シリーズ」は、NVIDIA(R) Jetson Nano(TM) モジュールを搭載し、実用性を重視した汎用の産業用エッジAIコンピュータです。2x Gigabit LAN、HDMI、2x USB、汎用I/O、RTC (リアルタイム/カレンダクロック) を搭載、柔軟な設置性と耐環境性を実現していますので、安心して実用アプリケーションに採用いただけます。
ソフトウェア環境は、Jetson開発者キットと同様にUbuntuをプレインストール、NVIDIA JetPack(TM) SDKが利用可能で、開発者キットで作成したアプリケーションを実行いただけます。
新製品は、PCI Expressスロットモデルも用意しており、アナログ入力やシリアル通信ボードといった、当社の豊富なLow Profile PCI Expressボードによる機能拡張が可能です。
コンテックは、産業用コンピュータとIoT機器の開発技術を活かし「DXシリーズ」としてエッジAI向けの使いやすいハードウェアプラットフォームを展開してまいります。2021年4月には、第2弾としてNVIDIA(R) Jetson Xavier(TM) NXを搭載した上位モデル 「DX-U1200」の発売を予定しています。
- 【 エンドースメント 】
今回の発表について、関係各社より以下のコメントをいただいています。
NVIDIA 日本代表 兼 米国本社副社長 大崎真孝 氏
Jetson Nanoは、画像の分類、物体検知、および音声処理のようなアプリケーションにおいて複数のニューラル ネットワークを並列に実行できる、小型でパワフルなコンピュータであるため、さまざまな業界のエッジ デバイスへの AI 導入に威力を発揮します。現場の実用性を考慮した産業用エッジAIコンピュータ「DX-U1100シリーズ」は、新たに画期的な AI ベースの製品を開発し、市場への投入を短期間化させることが期待できます。
株式会社マクニカ クラビス カンパニー プレジデント 山本 晃義 氏
株式会社マクニカは、株式会社コンテック様の「NVIDIA(R) Jetson Nano(TM) 産業用エッジAIコンピュータ」の販売開始を歓迎します。クラウドコンピューティングによる集中処理の時代を経て、技術の進歩により高度な処理能力を持つAI・IoTエッジコンピューティングの需要が急速に拡大しています。この度の株式会社コンテック様から発表された新製品が、5G時代のAI普及に大きく貢献するものと確信しております。
- 【 主な特長 】
■NVIDIA(R) Jetson Nano(TM) 搭載のエッジAIアクセラレータ
NVIDIA(R) Jetson Nano(TM) を搭載。画像検査、予兆保全など現場でのAI推論処理を必要とする分野に適用します。
■長期供給・長期保守を実現
長期製品供給、修理保守サービスを提供。モデルチェンジするたびに発生していた検証・改修工数などのライフサイクルコストを大幅に削減できます。
■高信頼・長寿命部品を採用
組み込み用PCの代名詞「ボックスコンピュータ(R)」のノウハウを随所に活かした⾼信頼・⻑寿命設計。高い可用性を求めるシステムにも安心して使用できます。
■2つのGigabit LANポートが異なるネットワーク階層を相互接続
2つのGigabit LANポートを搭載しています。カメラからの映像取得と上位情報系ネットワークといった異なるネットワーク階層を相互接続するエッジコンピューティングに最適です。
■柔軟な設置性
L字取付け金具 (標準添付) により、壁面やVESA(100mm)マウント対応の液晶ディスプレイの背面に設置できます。DINレールアダプタ (標準添付) により35mm DINレールにも取付け可能です。
■-20~60°C周囲温度に対応
-20~60°Cの周囲温度環境に対応しており、さまざまな環境で使用可能です。
- 【 仕様 】
- 【 DXシリーズについて 】
デジタル技術の進化による変革で人々の生活を豊かにするデジタルトランスフォーメーション (DX)。その実現に向けたコンテックの1つのソリューションが「DXシリーズ」です。「DXシリーズ」はDXの実現に欠かせない、AI、IoT、5Gといった新技術をより身近で使いやすくお客様に提供することを目指しています。
- 【 応用例 】
新製品は、当社が提供する「AI技術を応用した手洗い判定システム」のエッジAIコンピュータとして活用されます。3Dカメラで撮影した精細な映像から、正しい手洗い手順をAIによって認識するシステムには、高いエッジコンピューティング能力と、現場への柔軟な設置の両立が求められています。
- 【関連リンク】
・組み込み用コンピュータ https://www.contec.com/jp/products-services/edge-computing/embedded-computers/?ref=presspt
- 株式会社コンテック (CONTEC CO., LTD.) 会社概要
社名 株式会社コンテック (東京証券取引所第二部 証券コード:6639)
所在地 大阪市西淀川区姫里3-9-31
代表者名 代表取締役社長 井狩 彰
社員数 614名(グループ計)
資本金 11億1,960万円
URL https://www.contec.com/
1975年4月設立。産業用機器の総合メーカーとしてコントローラ本体や周辺機器、ネットワーク機器までを手掛け、開発・製造・販売からサポートまで幅広いサービスを提供しています。
パーソナルコンピュータの黎明期から産業分野でのPC技術の活用に着目し、産業用コンピュータや計測制御用インターフェイスボード、ネットワーク機器など、最先端の製品を次々と開発。
この分野の世界的パイオニア企業として貢献してまいりました。培ったコア技術を活かし、環境・エネルギー、医療、鉄道・交通機関、デジタルサイネージ、IoTソリューションなどの新分野にも進出。
独創的な技術と製品で人々の暮らしをいっそう豊かなものにしていきます。
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