インターメスティック/弱視者の生活に、プラスの価値拡張を 「With My Eyes」プロジェクトにメガネブランドZoffが参画

 メガネブランド「Zoff(ゾフ)」を運営する株式会社インターメスティック(本社:東京都港区)は、業務提携企業である半導体レーザ及び応用製品の企画・設計開発・製造・販売を行う株式会社QDレーザ(キューディーレーザ)(本社:神奈川県川崎市、以下「QDレーザ」)の主催する、弱視者の「見えづらい」を「見える」に変えるプロジェクト「With My Eyes(ウィズマイアイズ)」に参画しました。
 また、本プロジェクトの第一弾として、弱視者が専用のカメラで撮影した写真の展示会「With My Eyes」をZoff 原宿店にて、2020年12月21日(月)~2021年1月上旬まで実施します。

「With My Eyes」参画の背景
「With My Eyes」は、かつて実現不可能と言われた、光通信用量子ドットレーザの量産化に世界で唯一成功し、独自のレーザ技術を用いて、視覚支援・視覚拡張など、人類の可能性を拡張する挑戦を続けてきたQDレーザが主催する、弱視者の生活をより豊かにするためのプロジェクトです。
弱視者は全世界に約2.5億人、日本国内では約145万人と推定されています。支援の中で、弱視者は必ずしも自身の状況をマイナスだとは捉えておらず、ポジティブに生活を送っているという気づきを得ました。困っていることに応えるだけではなく、弱視者の生活に+αの価値を加えることができないか。そのような思いからこの新プロジェクト「With My Eyes」は発足しました。
「Eye Performance」の理念を掲げ、人間の可能性拡張を目指すZoffは、この「With My Eyes」の理念に賛同し、当プロジェクトに参画します。

 「With My Eyes」プロジェクト第一弾
今回「With My Eyes」プロジェクトの第一弾として、レーザ技術を用いたカメラ型デバイス「RETISSA SUPER CAPTURE(レティッサスーパーキャプチャー)」を活用し、弱視者5名が自らの目で写真撮影に挑みました。さらに、その作品の展示会を、Zoff 原宿店にて2020年12月21日(月)~2021年1月上旬まで実施します。
弱視者はその「見えづらさ」から、普段自分で写真を撮影する機会は多くないと推察されます。しかし、そんな弱視者が「RETISSA SUPER CAPTURE」を用い、世界を映し出した写真は、とても素晴らしい作品となっております。

展示会概要
【展示会名】With My Eyes
【開催期間】2020年12月21日(月)~2021年1月上旬
【場所】Zoff 原宿店(東京都渋谷区神宮前6-35-3コープ・オリンピア 1F)
【一般のお客様のお問い合わせ先】ゾフ・カスタマーサポート0120-013-883(平日11時〜18時)
※ご来場の際はマスクの着用、検温・消毒のご協力をお願いいたします。
※「密」を避けるために、スタッフの指示に従っていただきますようお願いいたします。
※体調がすぐれない場合や発熱がある場合などは、ご来場をお控えください。

参加者からのコメントと展示写真の一部ご紹介
■秋葉 茂さま(アクサ生命・セラピスト)
僕は物心ついた時から遠くが見えてない。学生時代も一番前の席からでも黒板の文字が見えない。視野の中心部が欠けているので人が消えたり、突然現れたり。限られた視力と視野の中、これまで48年間生きてきた。この先もう遠くを見る事はないだろうと諦めかけた時にRETISSAと出会えた。レンズを覗くと今までぼやけた世界がクリアに視界に飛び込んでくる。
(中略)見えない期間が長過ぎたせいなのか、今までの苦労もこのRETISSAを使えば報われるのかそう思うと涙も溢れる。この感動をロービジョンの人達に伝えたい。望んだ世界を思う存分楽しめるその時はもう近づいている。

■川端宏樹さま(来春より社会人)
動画撮影時の思い出としては、小雨が降る非常に寒い日での撮影でしたので、震えながら撮影したのがとても印象に残っています。今回出演させていただいた動画や展示会を通して、視覚障害は決して全盲と言われる人たちだけではなく、様々な見え方をしていらっしゃる方がいるということを少しでも知っていただければありがたいです。

■澤田優蘭さま(マッシュホールディングス・パラ陸上選手)
目が見えにくくなってから、スマホで撮影することはあっても、カメラを使用した撮影は全く無くなりました。久しぶりにカメラを覗き込んでの撮影ができて、どこか懐かしいような気持ちになりました。
今回の「ロービジョンの方でも写真が撮れるカメラ」を使用することで、本格的なカメラ機器での撮影を視覚障害のある人も楽しむことができ、可能性が広がりとても期待できると思いました。

■森 雄太さま(福岡県立北九州視覚特別支援学校 高等部専攻科理療科 2年・北九州市障がい者陸上競技クラブ 在籍)
今回僕が撮影に選んだのは、国立競技場でした。
僕は自分の目でははっきりと見ることはできませんが、パラリンピックに出る夢を叶えるためにも東京で開催されるパラリンピックの会場を一度自分の目で見てみたいと思ったからです。
使用した機器の第一印象は、カメラのような形をしていて、すごく軽くて持ちやすかったです。
機器のズーム機能を使って見てみると屋根の木目まではっきりと見えたのは本当に感動しました。網膜に直接レーザを投射することにも特に違和感なく、クリアに見ることができました。僕は普段真ん中の視野が欠落しているのですが、この機器を使ってレーザを網膜に投射する角度を変えることで見えたりすることがあり、凄い発見にもなりました。
いつか、この機器を使って幼いころに両親に連れて行ってもらった場所へ行き、もう一度自分の目で確かめてみたいと思いました。

■渡邉大貴さま(学生)
自分の今までの人生、工夫してきたことなどのお話が少しでも皆さんの役に立てればと思います。撮影会ではレーザ網膜投影カメラの性能の高さを改めて実感することができました。肉眼で風景を見るときと比べ圧倒的にくっきり東京タワーが見えたのはとても印象的でした。この技術がさらに広まり、様々な製品に活用され、私だけではなくより多くの視覚障害者の生活が豊かになればと思います。

弱視者5名が自らの眼で写真撮影に挑む動画も公開
今回の「With My Eyes」開催に合わせ、2020年12月21日(月)11:00より、QDレーザ公式Youtubeチャンネルにて弱視者5名が自らの眼で写真撮影に挑む様子を撮影した動画を公開します。また、この動画は、展示会会場でも放映いたします。

【With My Eyes ドキュメントムービー long ver.】    https://youtu.be/RSvwqS9KOWI

【With My Eyes ドキュメントムービー short ver.】   https://youtu.be/p5bIfs94Oys