■導入経緯
国内の多くの地方において、地域事業者のオンライン化の遅れによる販売機会の喪失が大きな課題となっていま
す。VISITはちのへでは、こうした地域課題を解決し更なる発展につなげるため、当システムを導入することとしました。
このシステムは、オーストラリアを始めすでに数か国で利用が拡大しているTXAという海外で高い評価を得ているものを日本版「TXJ」として開発されたものです。
今年8月には、世界トップレベルの戦略コンサルティングファーム、マッキンゼー・アンド・カンパニーが、コロナ禍からの観光産業回復に向けた提言レポートにおいても紹介しています。
(マッキンゼーレポート要旨)
➣実施すべき改革の一つとして、「ツーリズムにおけるデジタル活用とデータ解析の強化」が欠かせず、その新しい時代に合った運営モデルとして、オーストラリア政府観光局の旅行プラットフォーム「ツーリズム・エクスチェンジ・オーストラリア」(TXA)という先駆的なシステムがある。
https://www.mckinsey.com/industries/travel-logistics-and-transport-infrastructure/our-insights/reimagining-the-9-trillion-tourism-economy-what-will-it-take#
■導入メリット
このシステム導入により、VISITはちのへ並びに地域事業者のWEBサイトに決済機能までを含んだオンライン予約機能が提供されるとともに、多くの海外OTA等の海外旅行会社への接続が可能となり、流通チャネルが拡大されます。
また、期間限定でのキャンペーンを開催する際に、関連商品を表示したウェブページが手軽に作成され、負担なくデジタルキャンペーンの実施が可能となります。
更には、予約ページのアクセス、予約状況が可視化されるとともに、当システム経由の顧客情報管理が安全かつ有効に活用でき、リピーターの獲得、地域内の周遊、災害発生時の来訪者情報の把握など、効果的な事業者支援が可能となります。
■今後の事業展開
今後は、これまで当団体で取り組んできた首都圏等の消費者に向けたデジタルマーケティング事業を組み合わ
せ、効果的に事業を展開して参ります。
その展開にあたっては、地域事業者の更なる支援につながる仕組みとするため、
①アジア全域をカバーするビックデータカンパニーVponJAPAN(株)
②インターネット広告において国内トップシェアを誇る(株)サイバーエージェント
から、旅行者データやデジタルの知見に関するマーケティングの支援を受けながら、Googleなどのデジタル広告を活用し、国内外の消費者を当システムへ誘導を図ることで、八戸圏域のデジタルトランスフォーメーションを強力に推進して参ります。
併せて、このシステムを導入し地域課題の解決を進める他のDMOと連携を行い、情報・事例の共有を図ることで、広域周遊ルートの形成や旅行者の更なる滞在時間延長などを促進し、八戸圏域が持続可能な地域となるべく取組みを進めて参ります。
(TXJ導入予定エリア)金沢市、島田市、奈良県、有馬温泉、長門湯本温泉、大洲市等
◆VISITはちのへWEBページURL https://visithachinohe.com/activities/
システム導入によるデジタルトランスフォーメーションの進展(3つのポイント)