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IBM GraniteがIBM Consulting Advantageのデフォルト・モデルに
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IBMの16万人のコンサルタントが、より低コストでより高い顧客価値を提供できるように設計された新しいドメイン能力
著者:シニア・バイス・プレジデント IBM Consulting 担当 モハマド・アリ(Mohamad Ali)
IBMは、本日、AI実用化のソリューションをIBMが企業と共創するプラットフォームであるIBM Consulting Advantageの機能を大幅に拡張することを発表しました。IBM Consulting Advantageは、IBMと戦略パートナーのテクノロジーを活用し、コンサルティングの専門性をさらに高めるために設計された、AIを活用した初のプロジェクト・デリバリー・プラットフォームです。エージェントやアプリケーションを含む最先端のソフトウェア・アセットと手法を有し、企業に大規模なソリューションを提供し、企業の価値実現までの時間を短縮します。
IBMは、新たにリリースした大規模言語モデル (LLM) のGranite 3.0を、IBM Consulting Advantageのデフォルト・モデルとしました。IBMの第3世代Graniteのフラッグシップ言語モデルは、多くの学術的および業界ベンチマークにおいて、主要なLLMプロバイダーが提供する同サイズのモデルを上回る、あるいはそれに匹敵する性能を発揮し、パフォーマンス、透明性、安全性において高いスコアを示しています。
これは、全世界16万人のIBMのコンサルタントが、顧客サービスからITのモダナイゼーションまで、企業のユースケースにおいてGraniteの適用を容易にし、お客様のAIへの投資対効果の最大化を支援します。
IBM Consulting Advantageにおける継続的なイノベーションにより、IBM Consultingはコンサルティング業界の最前線に位置づけています。IBM Institute for Business Value の新しい調査[※]によると、調査対象となったコンサルティング・サービス利用企業の 86% が、AI とテクノロジー・アセットを組み込んだサービスを必要としていることが分かりました。コンサルティング・サービス利用企業は、コンサルタントが AI を使用して何が実現可能かを再考する支援を期待するだけでなく、AI を活用してより多くの価値を得ることを望んでいます。
HFS Research社のエグゼクティブ・リサーチ・リーダーであるデビッド・クッシュマン (David Cushman)氏は、「IBMは、IBM Consulting Advantageにより、コンサルタントの業務を AIを活用してより迅速かつ効率化し、より良い成果をより低コストで企業に提供しています。コンサルタントによるお客様のビジネス変革の支援方法を根本的に変えるために、人の持つ専門知識とAIを搭載したソフトウェアが組み合わさった未来を構築することで、業界の最前線に立っています」と述べています。
IBM Consulting Advantageプラットフォームの拡張には、以下のドメイン能力も含まれます。
IBM Consulting Advantage for Cloud TransformationおよびIBM Consulting Advantage for Cloud Management: ビジネス目標に沿ったクラウド戦略の定義と実行を支援し、クラウド投資から具体的な価値を引き出します。これまで数千ものハイブリッドクラウド・プロジェクトを成功させたIBMのベスト・プラクティスを取り込んだ、業務領域固有のAIエージェントやアプリケーション、手法が含まれています。これらは、IBMのコンサルタントが企業のクラウド変革を加速し、リスクを最小限に抑えるのに役立ち、メインフレーム・アプリケーション・モダナイゼーション、製品エンジニアリング、レガシー・プラットフォームから最新プラットフォームへの移行、品質エンジニアリング、業界固有のソリューションの開発などの分野に重点を置いています。
IBM Consulting Advantage for Business Operations: 企業は、人事、財務、調達などの分野でAIを活用してビジネス・オペレーションを改革し、成長を実現するための変革を実行できるパートナーを求めています。この機能により、IBMのコンサルタントは、テクノロジー、業務領域、業界に関する深い専門知識と、AI エージェント、アプリケーション、 手法のポートフォリオを適用し、企業のビジネス・オペレーションの変革と実行を迅速かつ効果的に支援します。これにより、企業は仕事の進め方を抜本的に簡素化し、サイロ化されたプロセス、システム、データを統合し、社員のスキルを向上させ、ユーザー・エクスペリエンスを改善できます。すでに一部の企業に対してこれらの機能の適用を開始しており、2024年末までに50社に導入する予定です。
例えば、ある小売業のグローバル企業では、IBM Consulting のプロジェクト・チームがIBM Consulting Advantageを財務プロセスの実行に使用し、請求書入力のサイクル・タイムを60%削減しました。
IBM Consulting Advantageエージェントは、IBMのAIとデータのプラットフォームであるIBM watsonxを活用した直感的な会話型インターフェースを通じてアクセスすることができ、コンサルタントは、IBM Graniteと他社が提供する生成AIモデルを切り替えて出力結果を比較し、タスクに適したモデルを選択することができます。
IBMでは、コンサルティングの未来は「人とソフトウェアの協働」であり、IBM Consultingの未来は「コンサルタントとIBM Consulting Advantageの協働」であると考えています。IBM Consulting Advantage を業界最高水準のプロジェクト・デリバリー・プラットフォームにするために、IBMおよび戦略パートナー企業のテクノロジーや、第3世代のIBM Graniteのような最先端の生成AIモデルを活用しています。これは、オープン・イノベーション、信頼、強力なガバナンスといったIBMの価値観に基づき、コンサルタントがお客様に卓越した体験とビジネス成果を提供できるよう設計されています。
IBM の将来の方向性および意図に関する記述は、予告なく変更または撤回されることがあり、目標および目的のみを表しています。
提示されたお客様の例は例示に過ぎません。実際の結果はお客様のシステム構成や条件によって異なるため、一般的に期待される結果を提供することはできません。
[※] 「AIで生まれ変わるコンサルティング」、2024年10月、ページ4。オックスフォード・エコノミクス社の協力のもと、IBM Institute for Business Valueは14業界、6カ国の経営幹部400人を対象に調査を実施。調査の詳細は、こちらをご参照ください。
報道資料は、2024年10月21日(現地時間)にIBM Corporationが発表したプレスリリースの抄訳をもとにしています。原文はこちらを参照ください。
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