株式会社コミュニティオが提供する感謝と称賛を送り合えるデジタルサンクスカードアプリ「TeamSticker(以下、チームステッカー)」を活用した「AIアドバイス機能 × リフレクション支援によるマネージャー育成」が、株式会社ENEOSマテリアル(本社:東京都港区、代表取締役社長:平野 勇人、以下ENEOSマテリアル)に採用されました。同社では、仕事における「やりがい」を高め組織風土の改善を目的としてチームステッカーを導入し、2020年の導入以降、4年間超の継続利用をいただいております。このたびは、既に浸透している取組みを組織風土の更なる改善に発展させるべく、マネージャー育成策の一環として採用されたものです。
「AIアドバイス機能 × リフレクション支援によるマネージャー育成」について
デジタルサンクスカードアプリであるチームステッカーの「AIアドバイス機能」は、マネージャーがメッセージドラフトを入力して、AIアドバイスボタンを押下するだけで、感情や想い(感謝・労い・共感・称賛など)を効果的に伝えるためのポイントを複数の観点から生成してくれるものです。答えではなくヒントとして、足りない要素を肉付けする建付けとなっています。これにより、マネージャーは自分が作成するメッセージの特徴や癖を客観的に認識し、感情や想いを内省して言語化するための認知的処理を自ら学習し、感情的コミュニケーションスキルとして高めていくことができます。
「リフレクション支援」は福岡教育大学 名誉教授の小泉令三氏(博士(心理学))がファシリテーションを行い、「AIを用いた自己学習によって部下に送るメッセージは変わりましたか」等の問いを定点観測のように与えることで、自分なりの気づきを提供するものです。これにより、マネージャーは部下の日ごろの取組状況を意識的に注目するようになり、これまでは気づかなかった職場状況や人間関係にも俯瞰的視点で見ることができるようになります。視座が高まったマネージャーは、部下や同僚の視点に立つことができるようになり、業務上の手助けや援助を積極的に提供し、問題やトラブルに対する率先的な解決姿勢を示すようになります。このように、マネージャー自身の社会性やマネジメントスタイルに関与するところに踏み込み、感情的コミュニケーションスキルに先立つ領域(マネージャーとしての資質的要素)へ介入を行います。
「AIアドバイス機能」の活用による自己学習サイクル、専門家による「リフレクション支援」を通した学習サイクルを同時に実施することで、感情的コミュニケーションスキル、及びマネージャーとしての資質的要素の両面からマネージャーを育成し、職場内のコミュニケーション、コラボレーションに関する課題解決を通して、組織風土改善に貢献できると期待できます。
ENEOSマテリアルより、導入経緯、及び効果検証結果のご紹介
ENEOSマテリアルではコミュニティオ社のチームステッカーを2020年に部門導入し、継続利用5年目となります。「やりがい」のスコアが低いということが全社アンケートで問題と判明し、「感謝された時」が最もやりがいを感じるというヒアリング結果が出たことから、気軽に感謝を伝えられるチームステッカーを導入しました。地道なプロモーションを進め、業務との関連性を高めた運用にしたことで、浸透定着を実現でき、感謝・称賛の習慣化にも目途が立ってきました。
一方、メッセージの質を意識する必要がある場面では、送るまでに時間を要するマネージャーが少なからずいて、「どうメッセージを送ればいいか分からない」と苦戦されている方もいました。「やりがい」をより効果的に高めるうえで、マネージャーから部下へのポジティブな働きかけは非常に重要と考えられます。このため、メッセージの質を向上させる目的に対して、「AIアドバイス機能」、及び「リフレクション支援」による二つの学習サイクルをマネージャー層向けに展開し、マネージャー育成策の一環として試験的に検証しました。
7月末から9月中旬の約1か月半で、7名のマネージャーを対象に学習させたところ、メッセージの質を評価するスコア(メッセージスコア)について受講者全員が向上し、10ポイント以上向上した人が多数という結果を得ました。相手との関係性や共有体験に言及し、具体的なエピソードも踏まえて書くように意識や行動が変わったことが、メッセージの質の明確な改善となって現れたと感じています。
メッセージスコア以外にも自己回答式の質問票を用いて、マネージャー自身の社会性やマネジメントスタイルについて効果検証を実施した結果、「職場への協力的態度」という項目が改善したことを確認できました。メッセージの質を高めようとする動機付けによって、部下の日ごろの取組状況を意識的に観たり、それまで気付かなかった仕事の状況に目を向けたりするようになったことで、「部下の意欲を高めるための話をする」、「職場内の意見の相違や改善を励ます」、「問題やトラブルなどを率先して解決しようとする」等の行動変容につながったのではないかと考えています。こうしたマネージャーの変化については、一部の部下層からも認められており、今回の取組みはマネージャー育成策として非常に有効であると感じています。
なお、今回のENEOSマテリアルの新サービス採用に関するインタビュー記事は以下からご覧いただけます。
▼ENEOSマテリアル インタビュー記事:
「AIアドバイス機能 × リフレクション支援」で、感謝のスキルが上がった
URL: https://teamsticker.jp/magazine/case/eneos-materials
コミュニティオのプロダクトと今後の展望
コミュニティオは、「すべての人が楽しく働く世界」をテーマに、最新のテクノロジーの活用とアカデミックな研究結果をエビデンスとして、企業組織を強くするためのサービスを提供しています。データを蓄積するSaaSサービスから、見える化を通した分析・解析、そして、従業員の行動変容を促し、すべての人の働き方をアップデートすることによって、よりよい社会作りに貢献してまいります。
■次世代型サンクスカード「TeamSticker(チームステッカー)」
チームステッカーは、感謝と称賛を伝えるデジタルサンクスカードサービスです。Teamsに対応し、NECをはじめ、東京海上グループ、みずほリサーチ&テクノロジーズなど、日本を代表する働き方改革先進企業を中心にお選びいただいています。「すべての人が楽しく働く世界」の実現を目指して、私たちは世界に笑顔で働く人々を増やすことに全力で取り組んでまいります。
【サービスURL】: https://teamsticker.jp/
■従業員向けマーケティングアプリ「NewCommunicator(ニューコミュニケーター)」
ニューコミュニケーターは、新しい従業員向けマーケティングソリューションアプリとして世界中から注目を集めています。2023年10月にMicrosoft Market Placeから世界59か国に販売を開始したニューコミュニケーターは、Teams から選択的に、特定の宛先群にプッシュ通知付きのメッセージを最大15万人まで一斉配信できる機能です。配信されたメッセージの開封履歴や、メッセージに埋め込まれたURLリンクへの遷移記録をトラッキングできるという特長を備えた、非常に完成度の高いソリューションに育っています。最新のAI技術との融合など、更なるソリューションの進化に取り組んでおります。
【サービスURL】 https://newcommunicator.jp/
コミュニティオについて
コミュニティオは、2019年にゲーム会社のR&D部門がスピンアウトして設立された会社です。ブロックチェーン技術由来の高い技術力を擁するエンジニアチームと、導入から運用までエンタープライズ企業を密接にサポートするカスタマーサクセスチームを軸に、企業の組織強化に特化したSaaSサービスの提供をしております。コミュニティオではビジョンの実現に向かって共に働く仲間を募集しております。
【採用募集ページ】:https://communitio.jp/recruit
社名 :株式会社コミュニティオ
本社所在地 :東京都中央区八重洲1丁目5-20 東京建物八重洲さくら通りビル1F
代表者 :代表取締役 嶋田健作
資本金 :1億円
設立 :2019年3月19日
※Microsoft、Microsoft Teamsは、米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標または商標です。
※掲載されている社名又は製品名は、各社の商標又は登録商標です。