ServiceNow、エンタープライズ向けにAIを活用した新世代の生産性を実現するWorkflow Data Fabricを発表

※本資料は、2024年10月23日(米国時間)付けで米国ServiceNow, Inc. が発表した報道資料の抄訳版です。

  • 統合データレイヤーの強化により、組織全体のビジネスおよびテクノロジーデータを統一し、すべてのワークフローとAIエージェントがリアルタイムかつ安全にデータにアクセスできる環境を提供

  • ゼロコピーコネクタによりServiceNowの統合機能を最適化し、顧客がデータを即座にAI駆動のアクションへと変換可能に

  • Workflow Data FabricはNow Platformおよび新たに導入された高性能データベースRaptorDB Proによって、超高速かつ大規模な価値創出を実現

  • CognizantがWorkflow Data Fabricを市場に提供する最初のグローバルシステムインテグレーターに

ServiceNow(NYSE: NOW)は本日、Workflow Data Fabricを発表しました。これは、エンタープライズ向けにAIを活用した新世代の生産性を実現するものであり、統合データレイヤーが企業全体のビジネスとテクノロジーデータを統一し、あらゆるソースからリアルタイムかつ安全なデータアクセスを提供し、ワークフローとAIエージェントをサポートします。また、ServiceNowは、統合機能を最適化し、顧客がデータを即座にAI駆動アクションへと変換できるゼロコピーコネクタも発表しました。加えて、Workflow Data Fabricを市場に提供する最初のパートナーとして、主要なシステムインテグレーターであるCognizantとの戦略的パートナーシップも発表しました。

多くの組織では、データが数百もの異なるシステムに分散しています。従業員は複数のアプリケーション間を行き来しながら業務を行わなければなりません。AIから価値を引き出すには、組織はデータを一元管理し、活用できる単一かつスケーラブルなプラットフォームが必要です。Gartner®は、「2027年までに、30%の企業がデータファブリックの要素を強化したデータエコシステムを利用し、アプリケーションアーキテクチャのモジュール性を高め、競争優位を大きく高めるでしょう」(※)と予測しています。

ServiceNowのプラットフォームおよびAI担当SVPであるジョン・シグラー(Jon Sigler)は次のように述べています。「AIの力は、それが組み込まれるプラットフォームとデータへのアクセスの幅によって決まります。Workflow Data Fabricにより、あらゆるソースからビジネスデータを接続し、理解し、対応することが容易になります。これにより、効率性を最大限に高め、より大規模で業界固有の課題に取り組むことができます。ServiceNowはビジネス変革を支援するAIプラットフォームとして、AI、データ、ワークフローのオーケストレーションと自動化を組み合わせた革新的なソリューションを提供します。」

Workflow Data Fabricは、構造化データ、非構造化データ、半構造化データ、ストリーミングデータなど、組織全体のあらゆるデータをServiceNow内外から接続し、理解し、対応する能力を拡張し、最大限の効率性を実現します。Automation Engineおよび新しいデータベースであるRaptorDB Proの機能を活用することで、Workflow Data Fabricはあらゆるシステムのデータにアクセスし、更新でき、データリポジトリからの読み取りだけでなく、実際に対応することが可能です。例えば、小売業者は、Workflow Data Fabricを使用して顧客データプラットフォーム、コアERP、受注管理システム、POSシステム、Excel形式の取引リベート、共同購入や取引支出のマーケティングレシートなど、さまざまなシステムからデータにアクセスし、統合して単一のビューに集約することで、顧客対応や注文処理、返品対応を効率化できます。

Workflow Data Fabric – 業務効率と顧客体験を向上させる強力なアクションシステム

Workflow Data Fabricは、ServiceNowのオートメーションエンジンを搭載しており、事前構築された統合および自動化ツール、リアルタイムデータストリーミング、RPA、プロセスマイニング機能を備え、オーケストレーションと自動化により超高速かつ大規模な価値創出を実現します。この速度と規模は、ServiceNowの高性能データベース、RaptorDB Proによって実現され、初期のユースケースではトランザクション時間全体が最大53%改善し、リポート、分析、リストビューを27倍高速化し、ワークフロー全体のトランザクションスループットを3倍に向上しました。

最近買収したRaytionにより、Atlassian Confluence、Box、Google Drive、Microsoft SharePointやOneDriveなど、複数のエンタープライズソースからのリアルタイムアクセスが可能になり、ビジネスに不可欠なデータへの統一的なアクセスを提供します。ServiceNowは500以上の構造化データ用コネクタと合わせて、エンタープライズデータ全体を統合し、データ主導の自動化とイノベーションを推進しています。

Workflow Data Fabricには、リアルタイムデータ処理を加速し、レガシーデータ管理に伴う遅延を減らすための拡張ワークフロー自動化機能が含まれています。例えば、Workflow Data Fabricは、小売、ネットワーク、カスタマーケアなど複数のシステム間での通信データを統合し、エージェントに顧客体験の全体像を提供することで、ネットワーク障害やイベントの超高速検出と解決をサポートします。アラートからのデータを集約することで、通知を簡素化し、適切なフィールドエージェントにインシデントを割り当て、問題解決に必要なツールを提供します。これにより、単一のプラットフォーム上で迅速な対応が可能となります。

Dishのシニアソリューションアーキテクトであるスティーブン・ビンゲマー(Stephen Bingemer)氏は次のように述べています。「当社は日々2ペタバイト以上のデータを生成する米国の主要なワイヤレスプロバイダーとして、そのデータをリアルタイムで処理し、対応することがネットワーク運用に不可欠です。Stream Connectはこの膨大なデータをリアルタイムで取り込み、テレコム業務のワークフローの自動化を実現しました。その結果、従来のプロセスに比べ修復までの平均時間が97%改善しました。通信障害は1分あたり約6,000ドルの損失を招くため、この改善は非常に重要です。」

Workflow Data Fabricには、組織のデータを大規模に接続し統合するためのServiceNow Knowledge Graphも含まれます。Knowledge Graphは、ローデータをコンテクストに基づいた洞察に変換し、組織の従業員、プロセス、業務、システムをつなげることで、AIエージェントがより効果的かつ自律的に機能できるようにします。これにより、単なるデータアクセスを超えて、情報から真の価値を引き出し、パーソナライズされたAI駆動の体験を大規模に提供することが可能になります。

AI駆動のビジネス変革を支える戦略的パートナーシップ

新しいWorkflow Data Fabricの機能は、戦略的パートナーシップと統合によって支えられており、ServiceNowはAI主導のエンタープライズワークフロー変革をサポートするデータソリューションを提供することができます。主要なデータプラットフォームとのパートナーシップにより、顧客はServiceNowのワークフローをこれらのエコシステム内で直接活用できるため、洞察と行動のギャップを埋め、データエコシステムの潜在能力を最大限活用することができます。

ServiceNowとCognizantの戦略的パートナーシップにより、CognizantはWorkflow Data Fabricを市場に提供する初のグローバルシステムインテグレーターとなり、両社の顧客がこのソリューションを迅速に導入できるよう支援します。

CognizantのServiceNow事業部門のグローバル責任者であるジェイソン・ウォヤーン(Jason Wojahn)氏は次のように述べています。「Cognizantは、業界を問わず、企業がデータとAIを活用して競争優位性を維持し、ビジネスや業界の変化に対応できるよう支援しています。Workflow Data Fabricを市場に提供する最初のパートナーとなることを誇りに思います。このソリューションは、組織全体でリアルタイムデータを理解し、迅速に対応するために必要な機能を提供します。」

Workflow Data Fabricにおけるゼロコピー統合機能により、組織はデータを移動や複製することなく、安全にデータソースに接続できます。この発表は、DatabricksSnowflakeなどの既存のデータリーダーとのゼロコピーパートナーシップにより、ServiceNowの統合機能を飛躍的に強化し、顧客がデータに基づく洞察を迅速に活用できるようにします。

Now Platformの進化 – エンタープライズデータを実行可能な洞察に変換

AIエージェントによる自律的な問題解決からカスタマーオペレーションや従業員体験の効率化まで、Workflow Data Fabricはデータをリアルタイムで実行可能な洞察に変換します。組織はデータを活用して、あらゆるユースケースの複雑さにかかわらず、変革的な成果を引き出すことができます。

ServiceNowはワークフローオーケストレーションと自動化における業界リーダーです。人、プロセス、データ、デバイスをシームレスに統合する単一のデータプラットフォームにより、顧客はより迅速かつ大規模に対応できます。Now Platformのドメイン特化型AIモデルは、精度が高く、応答時間も短縮されています。

新しいServiceNow AIエージェントは高度な推論能力を備え、Now Platformを通じて組織全体のデータに基づいて24時間365日の生産性を実現します。また、ServiceNowはNow Assistの既存機能のイノベーションを継続的に革新し、顧客に迅速かつ具体的な価値を提供します。

提供時期

Workflow Data Fabricは、本日より限定的に提供が開始されます。

追加情報

  • ServiceNowの単一でスケーラブルなプラットフォーム上で完結するWorkflow Data Fabricが、あらゆるデータソースからのリアルタイムアクセスでワークフロー、AIエージェント、分析を強化

  • DatabricksおよびSnowflakeとのゼロコピーパートナーシップが、データ主導の洞察に基づいて迅速に対応できるよう顧客をサポート

Gartner, Predicts 2024: Composable Modularity Shapes the New Digital Foundation, 2024年1月8日

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以上

ServiceNowについて

ServiceNow(NYSE: NOW)はAIを人々のために活用しています。私たちはイノベーションのスピードに順応し、信頼・信用できるヒューマンセントリックな(人中心の)アプローチを遵守して製品とサービスを展開することで、あらゆる業界のお客様の組織が変革できるよう支援しています。ServiceNowのビジネス変革のためのAIプラットフォームは、人、プロセス、データ、デバイスをつなぎ、生産性を高め、ビジネスの成果を最大化します。

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