・外国人材に対するマネジメントの必要性が増加し、多言語化ニーズが顕著に
日本における近年の少子高齢化と労働力不足の背景から、外国人材を活用する企業はその規模や業種を問わず増加しています。社員がグローバル化する中で、業務効率や生産性のみならず、本社の掲げるビジョンや行動規範の浸透も重要な要素として捉える企業も多く、マネジメントの難易度や複雑性は高まっています。また、外国人材に対する日本人のマネジメントに関する調査では、「日本人上司への不満は外国人上司に比べて約2倍」(※)という結果が出ており、社員エンゲージメントの向上に向けても、在籍する外国人材に合わせた多言語使用の重要度が上昇しています。
※パーソル総合研究所「日本で働く外国人材の就業実態・意識調査」(2019年~2020年)より引用
・組織コンディションの改善を目的として「360度評価」の回答対象者数が増加
2020年の「スマレビfor 360°」の回答対象者数は、昨年対比で133%増加しています。これは近年、企業内のハラスメント案件の顕在化や、デジタル化における組織の生産性向上に課題感を抱える経営層が増えており、その対策として組織内の人間関係や仕事の進め方を把握できる「360度評価」に注目が集まっていることが背景として考えられます。また、昨年からはCOVID-19の影響を受け、リモートワーク率が高まる中での組織コンディションの把握、改善の需要が増加していることも要因の一つです。
■概要 ~回答からフィードバックまで、一気通貫した多言語化を実装~
360度フィードバックを実施する際に必要な一連の機能を多言語化することにより、対象者の回答から結果レポートに至るまで、すべての工程を国内外の外国人材に即時共有することが可能となりました。これまでも、すでに回答機能には多言語化が導入されていましたが、具体的に要望が多かった「回答者選定機能」「オンライン結果レポート」について今回のアップデートにて実装しております。
「回答者選定機能」とは、誰が誰に対して360度フィードバックの回答をするのかをブラウザ上で紐づけ設定できる機能です。大企業や海外拠点がある企業において、人事部が現場レベルでの具体的な協働関係を把握できない例が多く見られます。組織のリアルな関係性を理解している被評価者(対象者)本人や上司にあたる人物が、言語に関わらず回答者を設定できることで、より実態に近いステークホルダーの回答を得ることが可能になりました。
次に、「オンライン結果レポート」については、被評価者(対象者)本人が使用する言語でのレポート閲覧だけでなく、上司や同じチームの人がその人のレポートを閲覧できる「参照者」を設定できる機能によって、例えば英語が母国語のメンバーのレポートを上司の日本人が日本語で確認できる、という仕組みも実現しています。
※2021年6月時点の対応言語は日本語、英語、中国語の繁体字・簡体字、韓国語となっております。
※オンライン結果レポートイメージ(英語版)
■「スマレビ 」シリーズについて
https://www.hrm-service.net/
「スマレビ」シリーズは、サーベイとフィードバックによる気づきで人と組織を育てるHRクラウドサービスです。現在「スマレビ for 360°」「スマレビ for 組織診断」「スマレビ for HRサーベイ」を展開しています。業界トップクラスの導入実績を誇る「スマレビ for 360°」(https://www.hrm-service.net/360degrees/ )は、リピート率95%、年間回答人数約80万人以上が利用するクラウド型の360度評価システムです。360度評価は、一緒に働く他者からのフィードバックのため納得性が高く、本人に“気づき”を与える上で効果的な組織開発、人材育成の手法として有効とされ、多くの企業、組織で活用いただいています。
■株式会社シーベースについて
https://www.cbase.co.jp/
株式会社シーベースは「すべての人と組織に、気づき、学び、成長を。」をスローガンに掲げ、1,000社以上が導入する360度評価システムの「スマレビ for 360°」、多面的に組織コンディションの把握と改善策の支援を実現する「スマレビ for 組織診断」などの各種HRサーベイクラウドサービスを運営しています。これからも、人と組織が成長するためのDX(ODDX)を推進し、未来をリードする企業として価値発揮していくことを目指します。