■お手洗いの混雑抑止と情報配信を両立し、利便性を向上
渋谷区では、新しいテクノロジーやソリューションを用いて新型コロナウィルスの感染拡大によるニューノーマル下における社会課題を解決する「Innovation for New Normal from Shibuya」を運営しています。バカンは採択企業として、昨年より渋谷区と共同で、混雑を抑止し快適なお手洗いを提供するIoTサービス「AirKnock Ads」の実証実験をおこなってきました。今回は実証実験の効果を踏まえて、役所庁舎の1〜4Fのお手洗い個室31室に快適性と安全性の向上を目的として「AirKnock Ads」を本格導入します。
AirKnock Adsは、お手洗いの個室の壁面に設置された小型のタブレットを通して、利用者に使用時間を配信します。またタブレットを通してや施設からのお知らせなど配信することで、今まで活用できていなかったお手洗いを新たな情報発信の場として利用できます。
利用者もPCやスマートフォンから専用ページにアクセスすることで、アプリなどのダウンロードなしにリアルタイムの混雑情報をその場で確認することができます。
バカンと渋谷区は、お手洗いの混雑情報を可視化し快適性と安心を両立した環境の実現をサポートすることで、SDGs 目標6「安全な水とトイレを世界中に」の実現も推進してまいります。
■AirKnock Ads導入で期待される効果
(施設側)
①混雑の抑制効果
新型コロナウイルスの感染拡大の影響から、あらゆる場所で感染拡大防止のために「密」の抑制が求められています。これはお手洗いも例外ではありません。
本サービスの導入により使用状況や利用時間が可視化されることで、長時間利用の自発的な防止や密発生の抑制などが期待できます。サービスを導入済みのオフィスでは、1個室あたり1日45分※の利用時間の削減効果が確認されています。
※利用削減時間は参考値であり、場所や環境によって変わります。
②お手洗いの業務効率化
これまで取得できていなかった使用時間や頻度などのデータを施設管理者が取得・活用することで、清掃や備品管理などのオペレーションの効率化や急病人などの緊急リスクの早期発見に繋がるなどのメリットも期待できます。
③新たな情報提供の場を創出
お手洗いの中に設置されたタブレットを通して施設の情報などを配信することで、新しい情報配信の場を創出します。お手洗いは他のコンテンツが少ないため、利用者の視認性が高く集中してコンテンツを見やすいといった特徴があります。実証実験では、配信した広告の理解度が70%を超えるといった結果が出ています。
※広告の理解度は参考値であり、場所や環境によって変わります。
(利用者)
①トイレの「行ってみたら空いていなかった」を防ぐ
多くのトイレは入ってみるまで使用状況を確認できず、「行ってみたら空いていなかった」といった問題が起こりやすい状態です。リアルタイムの混雑情報を利用者が手元でいつでも確認できるようにすることで、ストレス低減や利便性の向上をサポートします。
■株式会社バカンについて
会社名:株式会社バカン
代表者:河野剛進
所在地:東京都千代田区永田町2−17−3 住友不動産永田町ビル2階
設立:2016年6月
URL:https://corp.vacan.com/
バカンは経済産業省が選定する官民による支援プログラムJ-Startup 2019選定企業です。IoT、AIを活用してあらゆる空席情報を収集し提供。レストラン街やカフェ、お手洗い、観光地、避難所、投票所などあらゆる場所の空き状況をセンサーやカメラなどで検知し、デジタルサイネージやスマートフォンに配信するサービスを提供しています。