エクイニクス・ジャパンエクイニクス・ジャパン/エクイニクス、正確な時刻配信サービス「Equinix Precision Time™」の提供を開始

世界的なデジタルインフラストラクチャー企業であるエクイニクス(Nasdaq:EQIX、日本法人代表取締役社長 小川 久仁子、以下 エクイニクス)は​本日、業界初の「Time as a Service」機能であるEquinix Precision Time™の提供開始を発表しました。

Equinix Precision Timeにより、お客様は高精度のTime as a Service(サービスとしての時刻)機能を数分で導入することが可能になり、正確で信頼性の高い安全な時刻同期を実現し、エッジ環境において従来と比較し効果的なアプリケーションの実行ができるようになります。Equinix Precision TimeはPlatform Equinix®上で展開され、お客様はソフトウェアデファインドのネットワーク接続サービスEquinix Fabric™経由で利用することが可能です。

今日、企業がデジタルトランスフォーメーションを行うにあたり、自社のネットワークインフラストラクチャーを正確かつ安全に時刻同期させることは極めて重要です。金融サービス、オンラインゲーム、政府機関、製造業、メディアやエンターテインメント分野など多くのグローバル企業にとってTime as a Serviceはコンプライアンス要件を満たし、ネットワーク全体で正確な時刻同期を維持し、自社のデジタルインフラストラクチャーを円滑に運用させるためには必要不可欠です。

従来のGPSアンテナ型のタイミングインフラストラクチャーソリューションを導入する際のセキュリティーの脆弱性と複雑さ、そしてインターネットベースの時間をリソースとして使用する際に発生するサイバーセキュリティーリスクへの対応は、遅延に敏感な多くの企業にとって重要な課題となっています。企業は追加の設備投資なしで、俊敏に時刻に関するサービスを導入する必要に迫られています。この課題を克服するため、Equinix Precision Timeは、NTP(ネットワークタイムプロトコル)やPTP(プレシジョンタイムプロトコル)などのネットワークタイミングプロトコルをサポートするサービスとして、安全で信頼性の高い時刻をコスト効率の高い方法で提供できるように設計されています。

アプリケーションの効率性、ネットワークの俊敏性を向上させ、時刻同期のために公共のインターネットやGPSアンテナへの依存度を最小限に抑えたいと考える企業にとって、Equinix Precision Timeは、Equinix Fabric経由で提供される安全で信頼性の高い時刻同期のためのソリューションです。Equinix Fabricとの統合により、Equinix Precision Timeのお客様は、パブリックインターネットを介さずに豊富なデジタルエコシステムを活用し、信頼性の高いPlatform Equinix上で利用可能な他の物理サービスや仮想サービスとシームレスに接続することができます。

発表の主なポイント
– Equinix Precision Timeは、Platform Equinix上でグローバルに利用可能な新しいエッジサービスです。企業が重要なアプリケーションをより効果的かつ安全に実行できるように設計されており、以下のようなケースやお客様にとって有用です。

  • オンラインゲーム: マルチプレイヤーが参加するゲーム内の時系列を保証するために正確な時刻同期を必要とするeスポーツやオンラインゲームサイト。
  • 金融サービス: 取り引きの順序を維持するために正確な時刻を必要とする銀行、証券会社が使用する高頻度取引プラットフォーム向けに正確な取り引きのタイムスタンプを必要とするFINRA (金融取引業規制機構)とMiFID II (金融商品市場指令)が定めた厳格なコンプライアンスに準拠する場合。
  • メディアやエンターテイメント: 画像と音声の同期の不一致を防ぐため、画像と音声のフィード間の正確な同期を必要とする放送企業。
  • 政府機関: ミッションクリティカルなネットワークの同期を維持するために、正確かつ安全で、信頼できる時刻に関するサービスのリソースを持つ必要がある連邦政府や政府機関。
  • エンタープライズ: ネットワークセキュリティーの侵入を識別、ネットワークフォレンジックの実行およびトラブルシューティングに必要なログファイルにアクセスし、タイムスタンプを記録するために、ネットワークエンジニアがNTPを使用し、サーバー、ストレージ、ネットワークインフラストラクチャー機器を正確な時刻に同期する必要があるITネットワークの導入時。
  • 遅延に敏感なビジネス: 電子医療記録、POSトランザクション、マルチサイトグローバルソフトウェア開発、リアルタイムデータ収集、エネルギー計測、地質調査データ収集など、実世界の時間値を必要とする動的なアプリケーション。

-Equinix Precision Timeの主なメリットは以下の通りです。

  • 正確性- 50マイクロ秒のSLA(サービス品質保証)で、PTPのお客様にマイクロ秒レベルの精度を提供します。標準的なエンタープライズネットワークインフラストラクチャーを運用しているお客様向けに、Equinix Precision Timeは一般的なNTPもサポートしており、組織の運用ニーズに合った最適なタイムプロトコルを柔軟に選択できます。
  • 要件に準拠-アプリケーションのタイムスタンプに関する100マイクロ秒のSLA要件を規定しているFINRAおよびMiFID IIの時刻同期精度要件に準拠しています。また、SMPTE 2110の時刻同期精度要件にも準拠しています。
  • 信頼性と安全性- Equinix Fabricを介して提供されるため、お客様はパブリックインターネットを利用することなく、プライベートIPネットワーク接続を使用して、サーバー間でより安全で信頼性の高い時刻同期を実現できます。
  • 迅速なデプロイメントとCAPEX(設備投資)の削減-エクイニクスは GPSアンテナ、原子時計のホールドオーバーおよびグランドマスタークロックを備えたタイムサーバーの冗長スタックを管理・維持しているため、お客様は先行投資を必要とせずに、エクイニクスPrecision Time Portalを介してEquinix Precision Timeサービスを構成し、迅速に使用することができます。

– Equinix Fabricは、ソフトウェアデファインドのインターコネクションサービスであり、様々な企業が自社の分散インフラストラクチャーとPlatform Equinix上の他社のインフラストラクチャーとを接続することを可能にします。エコシステムへのアクセス、インフラストラクチャーのパフォーマンスおよびネットワークの俊敏性に対する企業のニーズが高まるにつれ、お客様は、Platform Equinixを介してデジタルインフラストラクチャーをグローバルに接続するため、相互接続のデファクトスタンダードとしてEquinix Fabricを採用しています。

– Equinix Precision Timeは現在、東京、大阪、アムステルダム、アトランタ、バルセロナ、ボストン、ブリュッセル、シカゴ、カルペパー、ダラス、デンバー、ダブリン、デュッセルドルフ、フランクフルト、ジュネーブ、ハンブルグ、ヘルシンキ、香港、ヒューストン、イスタンブール、リスボン、ロンドン、ロサンゼルス、マドリード、マンチェスター、マイアミ、ミラノ、ミュンヘン、ニューヨーク、パリ、フィラデルフィア、シアトル、ソウル、シリコンバレー、シンガポール、ソフィア、ストックホルム、トロント、ワルシャワ、ワシントンD.C.、チューリッヒなど、米国、欧州、アジア太平洋のグローバル市場に構えるEquinix International Business Exchange™  (IBX ®) データセンターでEquinix Fabricと連携して利用できます。

コメント
IDC Data Center Networks バイスプレジデント ブラッド・ケースモア(Brad Casemore)様
「時間と時刻のサービスはユビキタスであり、多くのビジネスリーダーが認識する以上に価値があります。それにもかかわらず、時刻ベースのインフラストラクチャーを調達、プロビジョニングおよび管理するための既存のアプローチは、かなりのコストと複雑さを伴う可能性があります。アプリケーション環境とビジネスニーズが進化するにつれて、これらの課題は、特にインターネットベースの時間リソースを使用する際のセキュリティーリスクと脆弱性に関して、増大する可能性が高いです。Equinix Precision Timeの発表により、その機能をさらに拡張し、グローバル規模ですでにEquinix Fabricを使用している企業は時刻関連のニーズにおいても歓迎することでしょう。」

​エクイニクス シニアバイスプレジデント コアプロダクトマネジメント ビル・ロング(Bill Long)
「Equinix Precision Timeの発表に際し、お客様がエクイニクスに期待している正確性、セキュリティー、信頼性、迅速なプロビジョニングという一貫した約束を実現するため、業界初の「Time as a Service」を提供することで、Platform Equinixは進化を続けています。極めて重要なアプリケーションを実行するため非常に正確な時刻に関するサービスを必要とするグローバル企業にとって、Equinix Fabric上で提供されるEquinix Precision Timeは、サーバー間の時間を数分で同期し、デジタルリーダーが競争優位性を獲得するために不可欠なプラットフォームです。」

関連資料
-How IT Organizations Can Keep Precision Time [blog](英語)
https://eqix.it/39d6FBw
-Powering Digital Leaders [電子書籍] (英語)
https://eqix.it/3mZsWax
-Equinix Precision Time[ウェブサイト]
https://eqix.it/31dB6Da
Equinix Fabric [ウェブサイト]
https://www.equinix.co.jp/interconnection-services/equinix-fabric/
サービスとしての時刻[ホワイトペーパー]
https://www.equinix.co.jp/resources/whitepapers/idc-taas-precision-time/
Platform Equinix[ウェブサイト]
https://www.equinix.co.jp/insights/platform-equinix/

以上

エクイニクスについて
Equinix(Nasdaq:EQIX) は世界的なデジタルインフラストラクチャー企業として、デジタル変革を志す全ての企業に対し、必要なインフラストラクチャーを相互接続することが可能な高信頼のプラットフォームを提供します。エクイニクスにおいて企業のお客様は最適な場所で適切なパートナーとつながり、ビジネスの優位性を加速させ、成功の可能性を最大化することが可能です。エクイニクスはお客様がビジネス規模を拡大し、デジタルサービスを開始・拡張し、エンドユーザーへ最高レベルの体験を提供することを可能にします。これらを通して、エクイニクスはお客様の企業価値向上に貢献します。

将来の見通しに関する記述について
本ニュースリリースには、リスクおよび不確実性を伴う将来の見通しに関する記述が含まれております。こうした将来の見通しに関する記述において言及されている予測と実際にもたらされる結果との間には、大幅な相違が生じる場合があります。そのような相違を生じさせる要因としては、IBXデータセンターの買収・運営・建築での問題、Equinixの製品およびソリューションに関する開発、設置、および提供上の問題、エクイニクスがすでに買収した、もしくは今後買収する企業との統合に関連して発生する想定外の費用または問題、最近建設したもしくは取得したデータセンターにおける顧客からの収益の大幅な欠如、適宜計画される資金調達の未完遂、既存の競合先ないし新規競合先との競争、キャッシュフロー余力の十分性あるいは未払負債ないし新規の負債を返済するための資金調達能力、主要な顧客とのビジネスにおける損失あるいは減退、REIT(不動産投資信託)としての税制に関連するリスク、Equinix, Inc.が米国証券取引委員会に適宜提出する資料に記載されているその他のリスクが含まれますが、これらに限定されません。詳細については、Equinix, Inc.が米国証券取引委員会に提出した直近の四半期報告書および年次報告書をご参照ください(ご要望に応じ、Equinix, Inc.より入手可能です)。エクイニクスは、このニュースリリースに含まれる将来の見通しに関する情報を更新するいかなる義務も負いません。