福井コンピュータ株式会社(本社:福井県坂井市、代表取締役社長:杉田 直)では、三重県北牟婁郡紀北町の二級河川赤羽川堆積土砂撤去工事(その1)において、工事発注者の三重県県土整備部および、受注者の株式会社平野組(本社:三重県北牟婁郡紀北町、代表取締役:平野 金人)と共同で、弊社のデータ共有クラウドサービス「CIMPHONY Plus」(シムフォニープラス)を軸とした遠隔臨場システムを用い、建設現場における非接触・リモート型の段階確認(出来形の確認※)を実証することができましたのでお知らせいたします。
本件につきましては、弊社が2021年1月12日に発表済みの「非接触・リモート型の現場立会いソリューション」を、実際の工事現場で採用いただいたものになります。対象工事の出来形ヒートマップデータを、現場と発注者事務所で共有しながら、遠隔指示により出来形の確認※を実施。同時に、県の各建設事務所7拠点に状況をリアルタイムに配信しました。
弊社では、実証結果を基に本技術の更なる普及を推進し、公共工事における拘束時間の削減や、非接触・リモートによる働き方への転換を支援するなど、建設業界が抱える課題解決に向けた取り組みを行って参ります。
※ヒートマップを用いた面的な出来形管理における実地確認
【実施概要】
- 工事名・確認項目:二級河川赤羽川堆積土砂撤去工事(その1)・出来形の確認
- 実施日時:2021年2月2日(火)14時~15時
- 実施者:三重県県土整備部尾鷲建設事務所(県の各建設事務所7拠点に中継)、株式会社平野組
- 使用システム:データ共有クラウドサービス「CIMPHONY Plus」、現場計測アプリ「FIELD-TERRACE」、遠隔臨場システム「Gリポート」(エコモット社製)
●実際の映像(ダイジェスト)
https://const.fukuicompu.co.jp/other/enkaku_rinjyou.html
●システム構成
- データ共有クラウドサービス「CIMPHONY Plus」(現場の出来形ヒートマップを共有)
- 現場計測アプリ「FIELD-TERRACE」(現場での出来形計測)
- エコモット社製、遠隔臨場システム「Gリポート」(音声と映像の共有)
- WEB会議システム(各建設事務所への配信)
※「Gリポート」はエコモット株式会社と株式会社中山組が共同開発した現場検査特化型 遠隔臨場システムです。
●実施手順
- 受注者が作成した出来形ヒートマップデータを、「CIMPHONY Plus」の3D地図上に配置し発注者に共有。
- 発注者が出来形ヒートマップを参考に計測点を指定し、現場作業者へ計測を指示。
- 現場作業者が「FIELD-TERRACE」で、指示された点を計測。
- 計測結果が「CIMPHONY Plus」にリアルタイムに送信され、発注者が結果を評価。
- 上記を複数点繰り返し、すべて規格値内に収まっていることを確認し終了。
※現場状況は「Gリポート」で音声と映像をリアルタイムに共有。
●実施効果
- 現場には最低限の人員配置で、密にならない環境での立会い確認を可能にします。
- 発注者は多くの現場で頻繁に検査や確認作業があり、拘束時間の削減や日程の調整等を効率化できます。
- 紙図面や帳票を出力して現場に持ち込む必要が無くなります。
●工事概要資料(出典元:株式会社平野組)