一般社団法人つくろい東京ファンド/つくろい東京ファンドはオンラインで生活保護申請書作成ができるウェブサービス「フミダン」を開始。インターネットFAXによるオンライン申請機能もリリース予定

一般社団法人つくろい東京ファンド( https://tsukuroi.tokyo/ )(代表:稲葉剛)は、コロナ禍で困窮された方が増加し、特に稼働年齢であるにも関わらず携帯電話を失い、フリーWi-Fiを唯一の連絡手段とされる方が目立つなど、従来から変化した困窮者層へ対応するため、オンラインで生活保護申請書類が簡単に作成できるウェブサービス「フミダン」( https://fumidan.org/ )を開発。15日から運用を開始します。また、年末年始にはインターネットFAXを用いてのオンライン申請の機能もリリースし、福祉申請のDXを民間から加速させていきます。

■現在までのコロナ禍のつくろい東京ファンド緊急支援
私達は4月の緊急事態宣言以降、新型コロナ災害緊急アクション( https://corona-kinkyu-action.com/ )と協働し、相談フォームを開設。困窮された方からのSOSを現在まで無休で受け付け、必要に応じてスタッフがその方のもとへ急行。宿泊費や食費のお渡し、その後の生活保護同行からアパート転居への伴走支援まで継続。12月現在、その数のべ385件にもなります。

 

その活動の中でわかったのは、生活困窮者支援団体が従来おこなっている相談体制やアウトリーチでは手が届かない方々が、とても多く困窮状態に陥っていることでした。公的支援機関が閉じた17時以降でのSOS。料金未納で電話が止まり、相談ダイヤルに掛けられない。連絡手段はコンビニのフリーWi-Fiのみ……。

また、ご本人が意を決して福祉事務所へ生活保護の申請をしようと訪れても、未だに様々な理由で申請用紙を渡さず、申請をさせないという「水際作戦」が横行しています。

私達は相談者の申請へ同行することによってこれを防いできましたが、マンパワーにも限界があります。

以上、これらの課題を解決するための新しい受け皿が必要だと考えました。それが「フミダン」( https://fumidan.org/ )です。

■ウェブサービス「フミダン」とは?

「フミダン」は現在下記の機能をもったウェブサービスです。

 

  1. オンラインの質問フォームを埋めていくだけで、簡単に生活保護申請書類が作成。PDF形式でダウンロードし、それを印刷し福祉事務所へ自分の手で提出することで、生活保護の申請ができる。(12月15日より開始)
  2. 東京都23区の福祉事務所へ、作成した申請書類をオンライン上から直接FAXで送信、オンラインでの生活保護のFAX申請ができる。(12月29日〜1月3日まで試験運用)

特に①については、今まで生活保護を申請したいと考えてても、申請書の書き方がわからなかったり、そもそも申請書を福祉事務所などで貰うことができず、諦めたという方々がたくさんいらっしゃいました。
このような課題を解決するため、本サービスではオンラインで簡単に生活申請書類一式が作成可能に。これによって生活保護申請のハードルを圧倒的に下げることが可能となります。

■フミダンのFAX申請機能とは?
オンラインで生活保護申請書類を作成ののちに、ガイダンスに従ってそのまま東京都23区の福祉事務所へインターネットFAXの仕組みを利用した生活保護のオンライン申請ができる機能を、12月29日から1月3日の間、試験期間としてリリースします。
ただ、現在は住所が記載されている身分確認書類の画像を、FAX送信時にアップロードする必要があります。

■今後のアップデートについて
「フミダン」は、困窮されている方が少しでも簡単に支援の手へ届くための「踏み段」となるべく、下記機能のアップデートを予定しています。

  • 生活保護申請について、さらに解りやすい解説の増強
  • 本サービスから各支援団体へ、直接メールでの相談やデータ通信を使っての電話をかける機能
  • より入力されやすいフォームの改良

 

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■一般社団法人つくろい東京ファンドについて
一般社団法人つくろい東京ファンドは、2014年6月、「市民の力でセーフティネットのほころびを修繕しよう!」を合言葉に、東京都内で生活困窮者の支援活動をおこなってきた複数の団体のメンバーが集まり設立。現在住まいを失った方を対象としたシェルターの運営、空き家を利用した若者向けシェアハウス、元路上生活経験者などが働くカフェやこども食堂、東京アンブレラ基金など、さまざまなプロジェクトを展開。
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