【『SaaS業界レポート』とは】
『SaaS業界レポート』は、SaaSの普及、SaaSビジネスの発展を目的として、SaaSの定義や特徴、市場規模をはじめとする統計データ、ビジネスモデル、トレンドなど、国内外のSaaS業界の概況についてまとめたレポートです。2017年に第1刊、2018年に第2刊、2019年に第3刊を公開。大変多くの反響をいただき、2020年も4刊目を制作しました。
昨年は有料での公開でしたが、昨今の新型コロナウイルス感染症の情勢を踏まえより多くの皆様に情報をお届けするため、今年は無料で公開いたします※1。今後のSaaS活用やビジネスの参考資料として活用ください。
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【『SaaS業界レポート2020』の概要】
SaaS(Software as a Service)とは、これまでパッケージソフトとして提供されていたソフトウェアを、インターネットを通じてクラウド上で利用できる形態のことを指します。国内SaaS市場は年平均成長率約13%の勢いで急成長しており、2024年には約1兆1,200億円へと拡大する見通しです※2。
※2 出所 富士キメラ総研「ソフトウェア新市場2020年版」2019年度実績、2020年度見込み、以降予測
特に2020年は、新型コロナウイルス感染症の世界的流行を受けてテレワークが進むなど企業における働き方が大きく変化し、DX(デジタルトランスフォーメーション)の一環としてSaaSが注目されるようになりました。
『BOXIL SaaS』の資料請求動向を分析すると、急速なテレワークの普及を受けてWeb会議システム、電子契約サービス、電話関連システム、プロジェクト管理ツール、ナレッジ管理ツールなど、オンラインでのコミュニケーションを支援するサービスへの関心が高まったことがわかります。
また、SaaS市場の拡大に合わせて国内SaaSスタートアップによる資金調達金額も増加しており、2017年の約400億円、2018年の約570億円から2019年には約750億円に達しています※3。
2019年以降、マーケティングオートメーションSaaSを提供する株式会社フロムスクラッチが100億円、労務管理SaaSを提供する株式会社SmartHRが61.5億円、建設プロジェクト管理SaaSを提供する株式会社アンドパッドが60億円、オンライン商談SaaSを提供するベルフェイス株式会社が52億円の資金調達を行うなど大型の資金調達が続いており※4、SaaSスタートアップ1社あたりの平均資金調達金額も2018年の3.0億円から2019年には4.8億円へと上昇しました※3。
そのほか、SaaSビジネスビジネス拡大のポイント、ファイナンス動向(資金調達、IPO、M&A)詳細や、SaaS業界における7つのトレンドをまとめています。
※3 出所 INITIAL “Japan Startup Finance 2019”「SaaSスタートアップの動向」2020/4/14 https://initial.inc/articles/sector-saas
※4 出所 INITIAL 企業情報
【SaaS業界における7つのトレンド】
1.オンライン営業
新型コロナウイルス感染症を背景として本格的なテレワーク時代へと突入し、これまで対面で商談を行っていた営業先もテレワークへと移行しました。このように新しい時代の営業・マーケティングを支えるツールとして、オンラインイベント、インサイドセールス管理、クラウドCTI、オンライン商談、カスタマーサクセスなどのSaaSの需要が増加しています。
2.オンライン組織
テレワークが一般化し、社員同士が離れた場所で仕事をすることを前提としたオンラインでの組織づくり、採用、タレントマネジメントが当たり前となり、オンラインでの組織コラボレーション活性化を支援するナレッジマネジメント、オンラインでの採用・人材活躍を支援するWeb面接、リファレンスチェック、人事評価、オンボーディング支援、エンゲージメント向上などのSaaSの需要が増加しています。
3.ノーコード・ローコード
SaaSをはじめとしたITシステム活用において複雑な開発の必要性がハードルになっていましたが、プログラミング不要で現場でも簡単にITシステムを活用できるノーコード・ローコードが世界的な潮流となっています。Webサイトやモバイルアプリの制作、業務の自動化、システム連携などを実現するSaaSに注目が集まっています。
4.APIエコノミー
SaaSの利用が進んだことでAPI(Application Program Interface:アプリケーションプログラムの機能を呼び出し、その実行結果を戻り値として受け取る仕組み)連携の重要性が高まっており、APIによる連携を前提として活用されるサービス、また連携を進めるサービスが増加しています。
5.セキュリティ
SaaSをはじめとしたITサービスが増加しており、ID・パスワードの漏えいやサイバー攻撃などのセキュリティリスクも増大しています。このようなリスクに対してSSO(Single Sign On)やID管理、WAF(Web Application Firewall)、脆弱性診断などのSaaSが登場しており、今後さらに増加していくと予想されます。
6.トランザクション
BtoC領域(小売、サービス、飲食など)を中心に、販売や予約などのトランザクション機能を提供するSaaSにも注目が集まっています。海外のトレンドを踏まえると、今後BtoB領域でも増加していくことが予想されます。
7.IoT
テクノロジーの進化、デバイスや通信環境の整備を背景として、農業や建設、介護などの現場業務やオフィスのIoT化が進んでおり、SaaSによってハードウェアの操作やデータの収集・活用、業務の自動化が行われています。
【『SaaS業界レポート2020』のコンテンツ】
01 SaaSとは
02 SaaSの市場規模
03 SaaSの種類・カオスマップ
04 BOXIL SaaS資料請求動向
05 SaaS業界の資金調達・IPO・M&A動向
06 SaaSビジネスの立ち上げとグロース
(特集)SaaS Startupスペシャルインタビュー Vol.1 マネーフォワード クラウドの歴史から学ぶ SaaSスタートアップのグロース戦略
07 SaaS業界の7つのトレンド
【『SaaS業界レポート』著者のご紹介】
阿部 慎平(スマートキャンプ株式会社 取締役COO)
新卒でデロイトトーマツコンサルティングに入社後、大手企業の戦略案件に従事。
2017年3月にスマートキャンプに入社。事業戦略・組織戦略の策定、SaaS業界・インサイドセールス業界レポートの執筆、SaaSカンファレンスの主催、インサイドセールス代行・コンサルティング『BALES』、インサイドセールスマネジメントシステム『BALES CLOUD』、オンライン展示会『BOXIL EXPO』の立ち上げなどを推進。
岸本 美里(スマートキャンプ株式会社 メディア事業本部)
BOXIL MAGAZINE編集/ライター。IT系ニュースメディアのライターを4年務めた後、Web雑誌編集を経て、スマートキャンプへ。速報から取材ものまでSaaS情報を発信する記事を執筆しつつ、ディレクションを担当している。「BOXILマンスリーレポート」連載中。
森重 湧太(スマートキャンプ株式会社 コーポレートコミュニケーション本部 本部長)
著書に『一生使える見やすい資料のデザイン入門』(インプレス)
SlideShare『見やすいプレゼン資料の作り方』(累計500万PV)をきっかけにスマートキャンプ創業メンバーとしてジョイン。資料作成、グラフィックデザイン、Webデザインなどデザイン業務を中心に務める。本年2018年よりの『SaaS業界レポート』のデザイン、グラフィックを担当。
【BOXIL SaaSとは】
『BOXIL SaaS』は、「ビジネスマッチングプラットフォーム」と「集客メディア」の2軸でリーチが広く効率性の高いマーケティングソリューションを提供し、月間3万件以上のリードを創出しているSaaSマーケティングプラットフォームです。
BOXIL SaaS ▶︎ https://boxil.jp/ |
※『BOXIL SaaS』へのサービスご掲載はこちら:https://boxil.smartcamp.co.jp/?utm_source=prtimes&utm_medium=refferal&utm_campaign=paperless&utm_term=20200930
【スマートキャンプ株式会社について】
名称 :スマートキャンプ株式会社
所在地 :東京都港区三田3-13-16 三田43MTビル13階
代表者 :代表取締役 古橋 智史
設立 :2014年6月
URL :https://smartcamp.co.jp/