APEX株式会社、和歌山県にて最新のSLAMハンドヘルドレーザー「SLAM100」活用セミナーを開催

日本を拠点に2D/3Dデータの解析をAIで自動化するプラットフォーム「Simple-Point」を運用する

APEX株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:下戸 優輔、以下APEX)は、2024年12月13日(金)、和歌山県[情報交流センターBig・U]にて、最新のSLAM(Simultaneous Localization and Mapping)技術を活用した3次元計測ソリューションのセミナーを開催いたしました。

■開催の背景と目的

建設、測量業のDX推進が急務となる中、3次元計測技術の導入は生産性向上の重要な要素となっています。本セミナーでは、当社が提供するハンディSLAM「SLAM100」を中心に建設、測量現場での具体的な活用方法と導入メリットをご紹介しました。

■SLAMの特徴

ハンディSLAMとは、カメラセンサーを搭載した手持ちLiDARスキャナーで、ユーザーが手に持ちながら作業環境を動きまわり計測できます。

従来の3D計測と比べ機器を固定する手間がなく、簡単に計測ができるのが大きな特徴です。

SLAM100の製品スペック

レーザースキャニングの視野角(FOV)

270°×360°

カメラの視野角(FOV)

200(H)×100°(V

相対精度

2cm

絶対精度

5cm

ストレージ

32GB(標準)

電源供給

交換可能な電池または外部電源

外部電源供給の電圧

20-30V

バッテリー容量

3350mAhx4

バッテリー持続

2.5時間

消費電力

25W

動作温度

10℃-45℃

動作湿度

相対湿度85%以下

重量

1588g (バッテリを除く)

寸法

372x 163x 106mm (ベースを除く)

■具体的な活用について

国土地理院が定める公共測量マニュアルの要件を満たし、高精度な三次元計測を実現。

従来の測量手法と比較して、効率的かつ正確なデータ取得が可能となっています。

SLAM100ハンドヘルドレーザーを測量に用いることで、高精度な点群データを取得することができます。
取得した点群データから様々な成果品(グリッドデータ、等高線データ、数値地形図データなど)を作成することが可能です。
これまでのドローンや地上型レーザー同様に適切な作業方法を採用することで、要求する3次元データや平面図などの成果品を効率的に作成することができます。
点密度は、国土地理院が定める運用マニュアルに準拠しているため、測量業務への活用が期待されています。
また建設業における i-Constructionの起工測量、出来形計測にSLAM Lidarを活用することで業務の効率化を可能にします。

成果品に応じた要求点検密度

利用目的

要求点密度(標準値)

グラウンドデータ作成

10~100点/m2

グリッドデータ作成(格子間隔0.5m)

9 点/m2以上

グリッドデータ作成(格子間隔1.0m)

4 点/m2以上

等高線データ作成(レベル500)

9 点/m2以上

等高線データ作成(レベル1000)

4 点/m2以上

数値地形図作成(レベル500)

400 点/m2 以上

数値地形図作成(レベル1000)

100 点/m2 以上

出来形計測

1 点以上/0.01m2 (0.1m×0.1mメッシュ)

起工測量

1 点以上/0.25m2 (0.5m×0.5mメッシュ)

※国土交通省国土地理院のLidarSLAM 技術を用いた公共測量マニュアルから抜粋

成果品の要求精度は利用目的に応じて設定されます。
ICT土工の起工測量の例では、標定点との較差が±10cm以内の精度であることが求められます。
※これらは作業規定の準則や出来形管理要領(案)に基づく値となります。

成果品に応じた要求精度

利用目的

水平位置

標高

グラウンドデータ作成

グリッドデータ作成

等高線データ作成

規定しない

0.1m(RMS誤差)

数値地形図作成

(レベル500)

0.15m(許容範囲)

0.2m(許容範囲)

数値地形図作成

(レベル1000)

0.3m(許容範囲)

0.3m(許容範囲)

出来形計測

XYZの各成分において±0.05m以内 (許容範囲)

起工測量

XYZの各成分において±0.1m以内 (許容範囲)

※国土交通省国土地理院のLidarSLAM 技術を用いた公共測量マニュアルから抜粋

■SLAM運用のフロー

実際の運用フローについても詳細に解説しました。

データ収集から解析、結果の応用までの各ステップを示し、運用プロセスの構築方法を参加者に提示しました。

■ものづくり補助金申請のサポート

2025年度ものづくり補助金(2025年3月頃実施予定)の申請代行サービスを行っております。
セミナーの中で最新技術導入のための補助金活用の情報と申請代行サービスの内容について紹介いたしました。

SLAMや最新のドローンレーザー、地上型レーザーの活用セミナーを全国各地で開催予定です。

■今後開催予定の最新SLAM技術ウェビナー弊社では最新のSLAM製品に関するウェビナーを定期的に開催しております。

開催日時
・1/7(火) 13:30~14:30
・1/14 (火) 13:30~14:30
・1/23 (木) 13:30~14:30

参加希望の方は下記よりウェビナー参加予約が可能です。

お申し込みはこちら

実践で使えるSLAM活用ガイド!
ものづくり補助金の情報と解説有り

APEX株式会社について

2021年創業、3Dデータ、ロボット分野のスタートアップとして、ドローン/GNSS/Lidar/SLAM等の機能検証とそれらを活用した計測、実証実験(2D/3Dデータ活用)を展開。インフラ点検への測量技術の応用、森林計測、構造物の3D化と各産業への活用業務を全国で実施。産業ごとに必要なデータ取得プロセスとデータ解析を得意とし、膨大なGISデータを基にAI学習開発をスタート。ドローンからの写真や点群データ解析を自動化するための三次元データ解析プラットフォーム「Simple-Point」を2022年リリース。

AI前提社会の各産業に特化したデータ取得、解析までを一貫した3Dデータを主とした研究開発を行っています。産業向けデータでこれまでの産業全てを変革し、「あらゆるデータ取得と解析を自動化してデータ活用作業の自動化」の実現を目指しています。