現在、政府はデジタル庁の創設、「脱ハンコ」に向けた取り組み、マイナンバーカードの普及など、国を挙げたデジタル化の推進(DX)を加速させようとしています。
当社におきましても、REaaS*1(“Real Estate as a Service”リアーズ:不動産のサービス化)をミッションとして掲げ、推進しておりますが、創業以来30年の経験から、不動産領域におけるDXを真の意味で普及させていくにあたっては、単に業務効率化、高付加価値化にとどまらず、不動産取引における透明性を高め、個人認証や改ざん防止などの課題をクリアし、より信頼性や安全性の高い「トラストサービス*2」を目指したいと考えてきました。
*1) REaaS (“Real Estate as a Service”リアーズ:不動産のサービス化) ビジネスモデルの革新とテクノロジーの融合により、より多くの人々が手軽に安全に少額から不動産取引がしやすくなるという、シノケンが提唱する概念
*2) トラストサービス:通信の相手先となる人や組織の正当性の確認や認証にとどまらず、ネットワークにつながるモノの認証やネットワーク上を流れるデータの完全性(Data Integrity)の確保等を実現するためのデータの「正当性」「改ざん防止」「完全性」を担保する総合的な制度。欧米ではすでに制度化されている(例:EUでは、電子取引における確実性を確保し、市民、企業の経済活動の効率化を促進するため、2016年7月にトラストサービスについて包括的に規定する規則を発効)
日本初、デジタルIDアプリを活用した不動産の「トラストDX」
今般、業務提携したスカラは、SaaS/ASP事業を中心に、AI/IoTと価値創造理論を基盤とした「価値共創プラットフォーム」を提唱する企業であり、ブロックチェーンを活用し、スマートフォンアプリ上でマイナンバーカードの公的個人認証(J-LIS:地方公共団体システム機構)と連携する、デジタルIDアプリ(総務省認定の公的個人認証サービス)を開発したxID株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:日下光、以下、「xID」という。)とともにトラストサービスの開発を行っています。
xIDは、行政サービスの99%がオンラインで完結するといわれる、電子政府先進国エストニアおよび日本に拠点を置き、研究を重ねた知見や技術を基盤にしています。
シノケンでは、国土交通省の「ITを活用した重要事項説明に係る社会実験」登録事業者として、不動産売買契約におけるIT重説や、電子契約等、不動産取引のDXを推進しております。
今般、さらにDXを進化させるべく、シノケンが30年にわたり蓄積した、不動産を中心とする事業領域におけるノウハウをベースに、スカラは、SaaS/ASP事業で培ったUXを用い、xIDはエストニアでの先進的な知見や技術を元にデジタルIDを不動産業界向けに適用させていくことで、「トラストDXプラットフォーム」を共同開発し、「不動産のトラストサービス」を実現することが可能であるものと判断し、業務提携に至りました。
新たな次元のUXを創出する「不動産のトラストサービス」
本提携により開発推進する「不動産のトラストサービス」は、例えば、お客様が一度マイナンバーカードをスマホで認証(デジタルID)すれば、マイナンバーカードや免許証を持ち歩くことなく、認証されたアプリをインストールしたスマホだけあれば、瞬時に本人確認が行えるようになり、特に不動産取引で手間のかかる融資申込や契約時の本人確認、身分証の提示、オンラインでも手間となる写真のアップロードなども必要がなくなります。
また、将来的には登記申請に至るまで、マイナンバーカードのデジタルIDを用いたオンライン手続きで完結することを目指しており、金融機関を始めとする様々な関係機関にとっても、融資審査における所得証明・契約書類等の改ざん防止が可能となるだけでなく、取引の透明性を高め、信頼性や安全性の飛躍的な向上と、大幅な省人化も見込めるようになります。シノケン、スカラ、xIDの協働によって実現される「トラストDXプラットフォーム」は、より安全かつ手軽な不動産取引を行える環境を提供することで、REaaSの世界観を大きく前進させます。今後も、REaaSを推進し、人々と社会の課題を解決していくというシノケンのミッションを果たしてまいります。
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シノケンは、お客様の生涯を通じて価値を提供する
「世界中のあらゆる世代のライフサポートカンパニー」をビジョンに掲げ、
人生100年時代を見据えた資産づくり、ゼネコン、エネルギー、高齢者・障がい者施設の
運営、不動産ファンドと、国内外で幅広く事業展開しています。
また、REaaSの推進により人々と社会の様々な課題を解決してまいります。
株式会社シノケングループ https://www.shinoken.co.jp/