リヤド・サウジアラビア、2024年12月20日:インターネット・ガバナンス・フォーラム(IGF)は、12月15日から19日まで、リヤドのKing Abdulaziz International Conference Centerで開催され、第19回を無事閉幕しました。国連主催のこのイベントには、160カ国から100人を超える専門家、スペシャリスト、政府関係者、ステークホルダーが参加し、世界中から招かれた1,000人以上の講演者が登壇しました。
IGFは、世界のデジタルトランスフォーメーションの専門家にとって卓越したプラットフォームとなり、AIやデジタルイノベーションに関する議論を促進しました。IGFは、経験、情報、およびベストプラクティスの交換の機会を提供し、新たに出現するデジタルの課題に対処しながら、政府、民間企業、および非営利セクター全体で協力して解決策を見出す場となりました。
今回は、「Building Our Multistakeholder Digital Future(マルチステークホルダーによるデジタルの未来の構築)」をメインテーマに、「デジタル空間におけるイノベーションの活用とリスクのバランス」、「平和、発展、持続可能性への貢献に向けたデジタル技術のさらなる活用」、「デジタル時代における人間のエンパワーメントとインクルージョンの推進」、「人々が望むインターネットのためのデジタルガバナンスの改善」の4つのアジェンダを中心に議論を進めました。
議論の焦点は、国連の持続可能な開発目標(SDGs)を支援するために、グローバル・インターネットの可能性を最大限に引き出し、リスクを軽減し、課題に対処する方法について共通の理解を得ることにありました。主なトピックには、関連する課題に対処しながらデジタル・イノベーションを活用すること、戦略的なデジタル政府の取り組みを支援すること、そしてデジタルツールを通じて世界平和と持続可能性を促進することなどが含まれました。
アッブドラー・ビン・アーメル・アル=スワーハ通信・情報技術大臣は、IGFの成功に大きな誇りを表明し、「今年のIGFは、参加者数と作業部会数において過去最大であることが国連によって確認されました。デジタル分野で最も急成長している国の一つとして、サウジアラビアはインターネットアクセスの促進や技術開発を活用して進歩と持続可能な発展を推進するだけでなく、SDGsの達成に向けたデジタル・コラボレーションの強化にも取り組んでいます。」と述べました。
IGFの活動は、デジタルトランスフォーメーションの推進とイノベーションの育成に尽力する公的および民間の機関、ならびに国際的な団体が強い存在感を発揮しました。成功事例が紹介され、これらの団体がいかにして社会の利益のためにデジタル政府サービスを加速させてきたかが示されました。セッションやワークショップでは、重要なデジタル課題、デジタルイノベーションの変革的な応用、およびデジタル技術とガバナンスの採用とアクセス拡大の機会について議論されました。
参加者は、インターネット・ガバナンスとデジタル・コラボレーションの多様な側面について専門家が解説する対話セッションに熱心に参加し、質問に答えたり、貴重な洞察を提供したりしました。このような交流は、サウジアラビアの国家人材や新進の才能ある人材にとって、知識と専門性を拡大する絶好の機会となりました。
今回のIGFは、通信と情報技術におけるサウジアラビアの優れた能力、電子商取引、銀行業務、医療サービス、公的な行政取引におけるデジタル技術の目覚ましい発展と成果を披露する機会にもなりました。また、繁栄するデジタル経済の構築におけるサウジアラビアの急速な進展、デジタル・インクルージョンの促進において発揮しているリーダーシップ、そして国連のSDGsに沿ったグローバルなデジタル格差を埋めるための取り組みを再確認しました。
第19回IGFをリヤドで開催することで、サウジアラビアはデジタルイノベーション、国際協力、インターネットガバナンスの未来を形作る上で、世界的なリーダーとしての地位を確固たるものにするというコミットメントを再確認しました。
インターネットガバナンスフォーラム(IGF)について:
インターネットガバナンスフォーラム(IGF)は、加盟国がホストを務める国連傘下の国際的な年次プラットフォームです。政府機関、国際機関、民間セクター、市民社会など、多様なステークホルダーが集まり、インターネットガバナンスに関連する政策について議論します。詳細はこちらをご覧ください。
デジタル政府庁(DGA):
デジタル政府庁(DGA)は、2021年3月9日(ヒジュラ暦1442年ラジャブ25日)に閣僚会議の決議により設立されたサウジアラビアの政府機関です。DGAは、サウジアラビアにおけるデジタルの統治に関連するあらゆる事項を担当しており、政府機関のデジタルインフラの開発と体系化、ウェブサイトや電子ポータルの効率向上、デジタル統治運営の規制を行っています。これらの施策は、サウジアラビアのビジョン2030の目標達成に向けた取り組みの一環として行っています。詳細はこちらをご覧ください。