熱流体解析を強みとする「MQue」、NEDOの「新エネルギー等のシーズ発掘・事業化に向けた技術研究開発事業」に採択

株式会社MQue(代表取締役:津田拓也、以下「MQue」)は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の2024年度「新エネルギー等のシーズ発掘・事業化に向けた技術研究開発事業」(新エネ中小・スタートアップ支援制度)に係る公募に<社会課題解決枠 フェーズB(再生可能エネルギー熱利用促進分野)>:基盤研究にて採択されたことをお知らせします。

【採択テーマ】

ヒートポンプ技術の用途拡大に向けた熱流体解析システムの開発

【研究の背景】ヒートポンプは作動環境に応じて柔軟な設計変更が求められる
ヒートポンプの開発においては作動環境や周辺温度に合わせて設計変更や冷媒変更が必要だが実験ベース開発は時間・コストがかかるという課題があります。一方で、ヒートポンプ開発においてカギとなる、沸騰や凝縮を含む気液二相流(気体と液体が入り乱れた流れ)のシミュレーションは難しく、実験ベースのトライ&エラー的な開発が主体となっているのが現状です。さらには環境適合性の観点から、地球温暖化係数(GWP)の低い冷媒の検討が各社で進められており、より一層効率的な設計開発が求められております。

【事業内容】 流体シミュレーションやAIを用いたヒートポンプ設計開発支援システムを開発

当事業では、様々な熱源温度や作動環境に対応するヒートポンプ開発を支援するシステムを開発します。当システムは流体シミュレーションやそれを高速にするAIの活用により、形状やパラメータ最適化の実現を目指します。

また当システムは家庭用ヒートポンプに限らず、設備用・工業用ヒートポンプへの適用を目指します。これによりヒートポンプの利用地域拡大や廃熱・再生可能熱利用の拡大に寄与することを目標としております。

NEDO 「新エネ中小・スタートアップ支援制度」について
新エネ中小・スタートアップ支援制度では、エネルギー基本計画や新成長戦略等に示されている再生可能エネルギー分野の重要性に着目し、研究開発を助成します。中小企業等の育成を行いつつ、将来を見据えた同分野における研究開発を進めることにより、技術の選択肢の多様化と技術革新を目指します。
MQueが採択された社会課題解決枠 フェーズBでは、技術シーズを有している中小企業等が、要素技術の信頼性や品質の向上、システムの最適設計及び運用等に資する研究開発、プロトタイプの試作及びデータ計測等、事業化に向けて必要となる基盤技術の研究を、産学官連携の体制で実施します。
参考:https://www.nedo.go.jp/activities/CA_00251.html

■株式会社MQueについて
MQueは、航空宇宙発の熱流体や気液二相流を中心とした高精度な数値流体シミュレーション(CFD)、物理シミュレーション高速化、3Dデザイン生成など、複数の世界トップレベルの技術を独自の強みとして、流体のシミュレーション開発を行っています。世界トップレベルのエンジニア(ドイツ・マックスプランク研究所、東大航空宇宙、NVIDIA等の出身)とビジネスメンバー(マッキンゼー等の出身)がチームとなり、製造業をはじめとするお客様の製品開発の品質・コストの課題を解決していきます。

名称:株式会社MQue
所在地:東京都文京区
代表者:津田拓也
設立:2023年11月
URL:https://mque.co.jp/