
- 今回の取り組みの背景
昨今、印章業界において、テレワークやDX(デジタルトランスフォーメーション)の取り組みによって、脱ハンコや印鑑のDX化の話題がしきりに取り上げられています。電子印鑑なども多く普及してきていますが、現在は印鑑と電子印鑑は二極化してしまっており、これらは共存できていません。
CryptoPieは非金融分野におけるブロックチェーンの社会実装を推進しています。ブロックチェーンはかつて、仮想通貨のコア技術として取り扱われていた、暗号化技術とリアルタイムでの複数同時共有によって改ざん困難なセキュリティ強度の高い技術です。CryptoPieはブロックチェーンの技術を用いた新規事業開発の支援を行っており、これまでに400以上のプロジェクトの支援・監査を行っています。さまざまなプロジェクトの支援を通して培ってきた知見を基に、IoTとブロックチェーンの融合技術に着目し、当該特許技術を発明しました。
当該特許技術を用いて、上述した課題を解決へ導くために、CryptoPieは老舗印章店の松島清光堂と共同で、印影をデジタル化するのではなく、実物としての印鑑とデジタルが共存可能な世界を目指してIohanの開発を行いました。
- 次世代の押印記録システム「Iohan」の概要
次世代の押印記録システム「Iohan」のイメージ図
Iohanでは当該特許技術の活用により、実物としての印鑑とデジタルを共存させることが可能です。印鑑での押印事実を、位置情報やタイムスタンプと共にブロックチェーン上に保管することができます。押印事実の履歴管理は、別途専用のスマートフォンアプリによって管理可能です。
押印事実をブロックチェーン上に不変的事実として記録することで、印鑑が持つ「本人の意思表明」という本来の使い方をより強めることができます。また、遠隔で押印事実をスマートフォンアプリによって管理できるため、遠方の家族が不要な押印をしていないかどうかの見守りや、悪徳業者による犯罪行為や詐欺行為の抑制など、さまざまなシーンで活用されることが期待されています。
- 押印記録システム「Iohan」の特徴
- 押印した日時や場所を自動で記録
- 耐改ざん性の高い記録保管形式
- 権限付与により押印履歴を閲覧可能
- 記録可能な押印情報
- 押印者
- 押印した日時
- 押印した位置情報
- 押印回数
- 押印記録システム「Iohan」が実現可能にすること
- 押印文書の証拠性を高める
- 押印履歴の見える化
- 押印事実の記録が必要になる様々なサービスとの連携
Iohanは印鑑を廃止するのではなく、日本において古くから歴史のある印鑑をデジタルと結びつけるためのプロダクトです。Iohanの普及を通して、印章業界におけるDX化の課題を最善の形で解決へ導くことが期待されています。
- 今後の取り組み内容
2社で共同開発済みのIohanを、まずは業界内で普及させることに尽力し、プロダクトの目的である実物としての印鑑とデジタルが共存する世の中を目指してまいります。また、今後は電子契約サービスとの連携も視野に入れ、アナログとデジタルそのものが共存可能な世の中の実現、さらに、最先端のブロックチェーンテクノロジーの社会実装を推進し、日本のビジネスの加速・発展に寄与してまいります。
■株式会社松島清光堂の概要
(1) 名称:株式会社松島清光堂
(2) 所在地:東京都千代田区神田小川町3-10-2(新駿河台ビルヂング)
(3) 代表者:代表取締役社長 松島 寛直
(4) 事業内容:オフィス用印鑑などの販売、印刷業
(5) 資本金:10百万円
(6) 設立:1922年3月
(7) URL:https://www.m-seikodo.co.jp/
■株式会社CryptoPieの概要
(1) 名称:株式会社CryptoPie
(2) 所在地:東京都渋谷区渋谷2-12-12 三貴ビル 3階
(3) 代表者:代表取締役社長 吉原 教一郎
(4) 事業内容:WEBマーケティング、誹謗中傷対策、ブロックチェーンコンサルティング
(5) 資本金:40百万円
(6) 設立:2011年12月
(7) URL:https://blockchain-biz-consulting.com/
■本リリースに関する問い合わせ先
株式会社CryptoPie ブロックチェーンコンサルティング事業部
Tel:050-3187-6610 / Mail:contact@cryptopie.co.jp