オプテージオプテージ/山陽電車における「踏切AI監視カメラソリューション」の本格採用およびサービス提供の開始について

オプテージは、山陽電気鉄道株式会社(以下、山陽電車)、株式会社山電情報センター(以下、山電情報センター)、K4 Digital株式会社と、踏切横断における安全性強化を目的に、監視カメラによる遠隔監視およびAI画像解析技術の活用による踏切遮断中の異常検知に向けた実フィールドでの実証実験を2020年8月上旬より実施してまいりました。

【2020年8月11日発表の当社プレスリリース】
「AI画像解析技術を活用した踏切横断における安全性強化に向けた実証実験開始について」
https://optage.co.jp/press/2020/press_34.html

実証実験の結果、従来のレーザーレーダー方式の障害物検知装置と比較して機能面で遜色が無く、コストの面でもより安価に提供できることが確認できました。

 

さらに、既存の保安装置の動作・発報の仕組みも本ソリューションに組み込み、危険を検知した場合には信号機を通じて運転士に連携し、同時に運転指令室へ警報を発報する統合運用も実現いたしました。

この結果を受け、山陽電車・山電情報センターにおいて当社のサービスが本格採用されることが決定いたしました。
当社は、国内初となるAI画像解析技術を踏切道の安全強化策に適用する「踏切AI監視カメラソリューション」サービスとして本日より提供を開始いたします。

◆実証実験から得られた結果

  • 歩行者以外にも、車いす・電動カート・ベビーカー・手押し車などの帯同者を高い精度で検知可能。
  • 誤検知による列車運行支障リスクが極めて低い。
  • 異常を検知した場合、特殊信号発光機(停止信号)を現示させて運転士へ危険を報知可能。同時に運転指令室へ直ちに警報発報が可能。
  • 交通量の多い踏切道でも問題なく動作可能。
  • 既設の光センサー式障害物検知装置にアドオンし、レーザーレーダー式障害物検知装置と同等以上の機能を安価に提供可能。

◆踏切AI監視カメラソリューションの特長

踏切内の障害物検知だけに留まらず、検知した異常を回避するための仕組みも本ソリューションに取り入れております。今後、通行量調査や駅ホーム上での事故防止、支援が必要な方を見つけるなどといった応用も検討してまいります。

本ソリューションは、鉄道事業者各社の安全・安心の強化を支援する目的で開発しており、鉄道事業者各社でご採用をスムーズに検討いただけるよう、実証実験のご相談も承ることが可能です。

 オプテージはデジタルトランスフォーメーション(DX)に取り組む鉄道事業者各社を支援し、踏切事故の無い社会の実現に向けて貢献してまいります。