YperのAMR(自動配送ロボット)※1事業の第一弾プロジェクト「中山間地域での新たなラストマイルインフラの構築」は、4月に広島県のAI/IoT実証プラットフォーム事業構想「ひろしまサンドボックス」※2 のアクセラレーションプログラム「D-EGGS PROJECT」で採択されました。北広島町役場本庁・ショッピングセンターサンクス周辺をフィールドとして、今秋実証実験を行う予定です。
「中山間地域での新たなラストマイルインフラの構築」概要] 「中山間地域での新たなラストマイルインフラの構築」フロー
■ひろしまサンドボックス「D-EGGS PROJECT」https://newnormal.hiroshima-sandbox.jp/
北広島町では専門のDXチームを組成、地域課題解決のためのDXを推進しており、2021年5月に「デジタル町民ファースト」を宣言、デジタル化による新たな価値の創造に挑戦しています。また、コムズは株式会社フレスタホールディングス(本社:広島県広島市、代表取締役社長:宗兼 邦生)グループ全体としてのDX推進を担い、ショッピングセンターサンクスを運営しています。Yperは北広島町、コムズと協業して、少子高齢化が進む地域の問題解決のために三者での連携協定を締結いたしました。
■「中山間地域での新たなラストマイルインフラの構築」プロジェクト
Yperは「中山間地域での新たなラストマイルインフラの構築」にて、自動配送ロボットによる物流インフラを構築予定です。今回の実証実験では、自動配送ロボットを既存システムと融合させ、ロボットによる宅配物と生鮮食品の混載配送を、OKIPPA事業で培った経験をフル活用して試験及び検証を実施します。また、ロボットの性能検証にとどまらず、中山間地域での自動配送ロボット運用のための収益モデルの検証も行います。
中山間地域では過疎化の進行に伴って物流を担う労働人口が減少、また住宅が点在することで物流効率も悪化しており、近い将来、現状の物流インフラの維持が困難になることが懸念されています。同時に高齢者の生活における移動の不便さや若年層の都市部への流出などで、過疎化・高齢化にも拍車がかかることが予測されています。※3
■Yper代表取締役 内山智晴のコメント
「今回、実際に現地を訪問させていただき、地域の課題と期待感の両方を肌で感じることができました。これから本格化する事業の中でさらに課題について理解を深め、北広島町様、コムズ様のお力もお借りし、自動配送ロボットを用いて、宅配物だけでなく生鮮食品など様々なモノの往来を効率化、省人化した仕組みの構築を目指します。」
「D-EGGSプロジェクト実証事業連携協定締結」
左からYper(株)代表 内山 智晴、北広島町 箕野 博司町長、(株)コムズ 取締役副社長 重村 俊幸氏
■2つの事業の相乗効果で物流ラストマイルの社会課題を解決
Yperは2017年8月に設立、世界中の各分野で「社会インフラ」を創ることをミッションに、2018年3月に、社会課題である再配達削減を実現する簡易宅配ボックス「OKIPPA」サービスを開始しました。以降3年間にわたり、国土交通省、経済産業省、環境省の協力、また主要配送会社との連携や大手EC事業者からのパートナーシップを得ながら、再配達率削減を目指してOKIPPAの利用普及に取り組んできました。さらにYperは2020年夏以降、再配達削減だけでなく、OKIPPAサービス拡充、環境負荷低減、および衣料破棄問題の解決への取り組みも加速させています。
Yperでは、ラストマイル配送の自動化を可能にするAMRによる屋内外の物流インフラの効率化を実施していきます。OKIPPAによる再配達削減とはまた別のアプローチで、物流ラストマイルにおける労働力・物流効率・労働環境・生産性などの社会課題の解決に取り組んでまいります。
※1 「AMR」:autonomous mobile robot 自動配送ロボット。自律走行型協働ロボット/自律走行型搬送ロボットとも言われる。
※2 ひろしまサンドボックス「D-EGGS PROJECT」:広島県が中心となって運営を行う、ひろしまサンドボックスとは、AI/IoT、ビックデータ等の最新技術を活用し、これまでにない新しいソリューションを創り出し、技術やノウハウを持つ広島県内外の企業や人材を呼び込み、様々な産業・地域課題の解決をテーマとして共創できるオープンな実証実験の場(=プラットフォーム)を構築する事業構想です。
そのサンドボックス」のネクストステップとして、令和2年11月26日からスタートした「D-EGGSPROJECT」。新型コロナウイルス感染症の拡大により顕在化またはこれから顕在化するであろう諸課題をデジタル技術を活用し、新しい生活様式や新しい価値観に適応するソリューション(製品・アプリ・サービス等)の提案を全国から広く募集。募集したアイデアから最大30件を採択し,県内外のプレーヤーの共創によるプロトタイプ開発から県内フィールドでの実証実験を1件当たり最大1,300万円の支援を行うアクセラセーション・プラグラムです。
※3 出典:令和元年度 森林・林業白書(2020年6月16日 林野庁)
https://www.rinya.maff.go.jp/j/kikaku/hakusyo/r1hakusyo/index.html
【参考】
■置き配バッグ TM OKIPPAについて
OKIPPAは煩雑な再配達受け取りを不要にする吊り下げ式簡易宅配ボックスです。不在中だけでなく在宅時でも、非対面で荷物の受け取りが可能です。
玄関ドアノブに簡単に取り付けができ、設置工事は不要。使用時以外は手のひらサイズに折りたたんでおけるため、常設していても玄関の場所を取りません。EC(ネット通販)のヘビーユーザーや、宅配ボックスがない住居にお住まいの方などに好評をいただき、2018年9月の一般発売以来、全国で16万個以上が販売されています。(2021年6月1日時点)
盗難や個人情報漏洩対策として、2種の鍵(ドアノブ専用ロックと、シリンダー式南京錠の内鍵)構造を採用。連携可能なアプリでは、盗難補償保険に加入できるだけでなく(*) OKIPPA荷物通知を受け取ることができ、いつでもどこにいても荷物の受け取りと到着確認が可能になります。
(*) 東京海上日動と共同開発した専用の盗難補償「置き配保険」(2018年から提供)
https://www.okippa.life/insurance/
2020年12月に利用期間内無料の置き配保険やバッグ・付属品の無償交換が含まれるOKIPPAのサブスクリプションサービス「月額継続コース」の提供を開始しました。
■ OKIPPAアプリ(iOS/Android)
配送会社9社の配送状況表示に対応。OKIPPAに荷物が配送されると、配送完了通知が届きます。
アカウント情報やメールをアプリと連携させると、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピング、ユニクロなどの通販サイトで購入した商品情報を自動で取得し、配送状況をいつでもすぐに確認することができます。
iOS:https://itunes.apple.com/jp/app/%E8%8D%B7%E7%89%A9%E7%AE%A1%E7%90%86nr/id1334541155?mt=8
Android: https://play.google.com/store/apps/details?id=com.nr_yper
■ 置き配バッグ TM OKIPPA 製品概要
世界3大デザイン賞受賞のエコバッグ「Shupatto」を開発した生活雑貨メーカー株式会社マーナと共同開発。
品名:OKIPPA(バッグ・専用ロック・内鍵、専用バンド、取扱説明書他7点セット)
カラー:全3色(オキッパ柄ネイビー、無地カーキ、無地ネイビー)
(オリジナルデザインでのカラーバリエーションあり)
通常販売価格:「サブスクOKIPPA」3,980円(税・送料込)
「買い切りプラン」4,980円(税・送料込み)
材質:本体/ポリエステル(撥水加工)
耐荷重:13kg
サイズ:バッグ使用時/約70×66cm(容量57L)
折りたたみ時/約13×13cm(厚さ5cm)
■ Yper株式会社について
商号:Yper株式会社
設立:2017年8月3日
本社住所:〒150-0036 東京都渋谷区南平台町13-15
代表者:代表取締役 内山智晴
OKIPPA製品公式サイト:https://www.okippa.life/
Yper企業サイト:https://www.yper.co.jp/