このプログラムは、これまでトリニティが培ってきた「デザイン思考」や「デザイン経営」への経験、そして人と企業のネットワークを活かし、エンジニアやデザイナーなど、専門性を持つプロフェッショナルに向けて、企業・社会の変革場面で求められる“広義の”「デザイン」力をトレーニングする機会を提供するものです。
<目次>
■なぜエンジニアに「デザイン思考」が必要か
■ワークショップの構成
■「DXDキャンプ」としてレクチャー・他ワークショップも開催
■参加対象
■開催概要・お申し込み方法
■お問い合わせ先
※本ワークショップは、「DXDキャンプ〜高度デザインDX人材になるための実践プログラム〜」のカリキュラムの一部として実施するものです。
「DXDキャンプ」は、デザイナー、エンジニアをはじめ、さまざまな専門領域を持つプロフェッショナルがビジネスや社会を変革する広義の「デザイン」力を学びとり、自らの役割や活躍領域を広げていくための実践プログラム。平日夜開催のレクチャー、各種ワークショップ、そして実際の企業で課題解決に取り組む「フィールドワーク」で構成されています。
- なぜエンジニアに「デザイン思考」が必要か
これまでは、クライアントからの要求事項に従い、要求事項の範囲で設計やシステムを構築し、正確に納品することが“暗黙”のワークフローでした。しかし、VUCA(※)とも呼ばれる先行き不透明で将来の予測が困難な時代にあっては、要件定義はますます困難になり、何が課題かすらわからなくなりつつあります(時にクライアント担当者も本来の課題に気づいていない)。そのような時代においては、エンジニア自身がプロジェクト全体を俯瞰し、スタッフ間の曖昧な思いや考え方を束ね、クライアントと共に課題を探求・共有しながら、あるべき姿を描いていくことが求められます。
(※VUCA:Volatility、Uncertainty、Complexity、Ambiguityの頭文字を並べた造語)
そこで有効なメソッドとされているのが「デザイン思考」です。
デザイン思考とはデザイナーの思考法を体系化したものです。
•人間中心の考え方で使う人(ユーザー)に寄り添い
•ユーザーの行動の観察・共感から価値観を推測し
•潜在的な課題やニーズを抽出し
•創出されたアイデアをプロトタイピング(価値の検証)を行い
•フィードバックを元にブラッシュアップする
というプロセスであり、昨今ではシステム開発における要件定義やアジャイル開発に有効なアプローチとして導入が進んでいます。
とはいえ、これらをそのまま日常業務に取り入れていくのは難しいのも事実です。「デザイン思考」が正攻法なのではなく、エッセンスを捉え、エンジニアならではの思考法やワークフローに上手く融合させていくことが求められるからです。
「DXDキャンプ」では、デザイン思考をエンジニアの視点から“翻訳”し、明日の業務から取り入れていただける内容で構成しています。
- ワークショップの構成
「デザイン思考」は理論を学ぶだけでなく、実践を通して「使い方を体感する」ことが重要です。このワークショップは、理論を学ぶ「レクチャー」編と、実践する「ワークショップ」編の2部構成。1日でスピーディにデザイン思考の基礎が身につきます。
本プログラムでは、エンジニアの方向けにプログラムを一から構築。デザイン思考に初めて取り組む方はもちろん、以前学んだ経験があるが腹落ちしなかった、という方にもお薦めです。
[1]レクチャー編(午前の部):デザインに関する基本的な理解
「デザイン」の意味とその実務、デザインが時代の要請に対応し機能や価値が進化していった過程と、今後求められる広義のデザインの世界観を理解します。また、エンジニアとデザイナーの機能の違いや役割分担を理解し課題解決を推進した事例についてもご紹介いたします。
デザイナーそして社長として、技術者との協働を重ねてきた講師が、「日本の技術の進展とデザインとのかかわりについての歴史的振り返りと、そして今後どのように「デザインを活用していくべきか」などについても、自らの経験を元にお伝えしていきます。
[2]実践編:デザイン思考の基本的な考え方とプロセスの実践
実践編ではデザイン思考の基本的な考え方を理解し、実践技法として、インサイト把握、アイデア創出、プロトタイピング(検証・改善)の3つのワークプロセスを習得します。
講師
レクチャー講師:加藤 公敬 氏
・元 公益財団法人 日本デザイン振興会 常務理事
・一般社団法人 フューチャーセンターアライアンスジャパン(FCAJ)理事
・一般社団法人 日本デザインマネジメント協会 顧問
九州芸術工科大学(現 九州大学)卒業後、富士通株式会社に入社。富士通株式会社では、総合デザインセンター長として様々な分野のデザインを担当の後、富士通デザイン株式会社 代表取締役社長に就任、「デザイン思考」によるイノベーションの実現や加速から経営や人材育成、地域でのデザイン振興にも取り組む。
ワークショップ講師:兵頭 武信 氏
・トリニティ株式会社 デザインプロデューサー
フランスのフォーキャスティング会社 カルラン・インターナショナル日本法人にて、デザイントレンド情報のエバンジェリスト、デザインコンサルタントとして従事。その後2014年より大手広告代理店系IT・ICT関連のコンサルティング調査会社にて、海外 リサーチおよびコンサルタントとして従事。2016年より現職にて、プロデューサ-として、デザイントレンドの経験、 ITコンサルティングの経験を活かし、ライフスタイルトレンド情報の調査・分析をはじめ、 製造業向けのデザインコンサルティング業務を手掛ける。
- 参加対象
・デザイン思考を身につけて活躍の場を広げたいエンジニアの方
・エンジニアとの協業が多く、“共通言語“でプロジェクトを進めていきたいデザイナーの方
本ワークショップは基礎編となります。デザイン思考に初めて取り組む方はもちろん、以前学んだ経験があるが腹落ちしなかった、という方にもお薦めです。また、タイトルには「エンジニア」とありますが、ご自身の専門領域に「デザイン思考」を取り入れたいとお考えの方は、ぜひご参加ください。
定員
8名 ※最少催行人数4名に満たない場合は、中止となる場合があります。
過去の実践のご紹介
デザイナー(プロダクト、UX、ウェブ等)、システムエンジニア、マーケッター、ストラテジストなど、
様々な職種の専門職の方々にご参加いただいたワークショッププログラムを実践しました。
過去の参加者の所属企業
ソニー株式会社、日産自動車株式会社、株式会社資生堂、コクヨ株式会社、株式会社デンソー、株式会社タニタ、TOTO株式会社、株式会社ニコン、FWD富士生命、株式会社日立ドキュメントソリューションズ、株式会社内田洋行、パナソニックシステムデザイン株式会社、 ほか
過去の参加者のご感想
• プロジェクトベースで顧客課題を深堀りする際に活用できると感じました。(教育・オフィス関連事業)
• 分っているつもり(勝手な思い込みだった)のデザイン思考を改めて全貌を知ることができた。(自動車メーカー)
• デザインの発想やまとめ方などは、様々な場に活用できるということがわかったような気がする。思考を意識するだけでも変化して行くのではないかと思う。(建築)
• 行動観察にて確認すべきポイントが理解できた。(自動車メーカー)
• 異なる会社の人一緒にオブザベーションができ、視点の違いが面白かった(オフィス家具メーカー)
- 開催概要・お申込み方法
ワークショップ名
ワークショップ01:エンジニアのためのデザイン思考 基礎編
(「DXDキャンプ」 高度デザインDX人材になるための実践プログラム 2021年度オータムキャンプ)
日時:2021/07/17 (土) 10:00 – 17:00 JST
場所:オンライン(ZOOMにて参加)
参加費用:¥60,500(税込)
参加方法:Peatixから事前にお申し込みください
https://peatix.com/event/1963716
申し込み締め切り 7/15 18:00 JST
※本ワークショップは、「DXDキャンプ〜高度デザインDX人材になるための実践プログラム〜」のカリキュラムの一部です。
DXDキャンプの詳細は 下記ををご覧ください。
https://peatix.com/event/1963580/
なお同じくDXDキャンプの一部である「レクチャー」にお申し込みの方にはワークショップの割引があります。
上ページより「レクチャー」にお申込み・割引コード発行を受けた上でこちらのワークショップにお申込みください。
- プログラムに関するご質問・お問い合わせ先
DXDキャンプ 受付担当 小澤(トリニティ株式会社)
yuka@trinitydesign.jp
- 運営会社情報
トリニティ株式会社
https://trinitydesign.jp/?=prtimes
1997年に設立されたデザインコンサルティング・ファーム。
トリニティのデザインコンサルティングプロセスは、
事実をベースにした読み解きと、ひとに寄り添うクリエイティブから総合的に構成。
企業が“デザイン体質”へと生まれ変わるための「人や場の育成」も支援します。
〒102-0094 東京都千代田区紀尾井町3-29 NGA紀尾井町ビル6階
代表取締役社長:湯浅保有美