2020 年末に経済産業省から公開された「DX レポート2(※)」では、「デジタルを活用してグローバルで活躍する競争力の高い企業や、カーボンニュートラルをはじめとした世界の持続的発展に貢献する産業が生まれる」ことを、日本が目指すデジタル社会の姿の1つとしています。つまり、どの産業においても「デジタルトランスフォーメーション」や「サステナビリティ(持続可能性)」を意識、採用した企業経営は欠かすことができません。私たちは「組織横断/全体の業務・製造プロセスのデジタル化、“顧客起点の価値創出”のための事業やビジネスモデルの変革」を行うDX を加速させ、事業、業界、広くは日本を発展させる必要があります。
そのデジタル活用の象徴的な仕組みと言えるのが「クラウド」です。クラウドとは、自社でハードウェアやソフトウェアなどを自分たちで準備せずとも、インターネットを介して環境を利用することができるサービスです。企業はクラウドの活用により初期投資を抑制しながら、より迅速に事業を行うことができるようになりました。
本書ではクラウドを知っている方でも、知らない方でも理解し、今後のクラウド活用に当たって経営者に理解してほしい3 つの点に絞って解説します。
※経済産業省「DX レポート2(中間とりまとめ)」
https://www.meti.go.jp/press/2020/12/20201228004/20201228004.html
<経営者が理解すべきデジタルトランスフォーメーションのためのクラウド活用ガイド>
1 はじめに
2 経営者が理解すべき3 つの理解
2-1. クラウドとは何か?DX を実現する「場」の理解
(=クラウドの構造理解)
2-2. DX を実現するのはどの組織か?(情報技術活用の現状理解)
2-3. DX の運用は誰がどのように行うのか?(運用の重要性理解)
3 DX の流れを止めないために
本ガイドブック(PDF)はCSAJのWebサイトよりダウンロードできます。
https://www.csaj.jp/NEWS/pr/210330_cloud_mng.html
○一般社団法人コンピュータソフトウェア協会(略称「CSAJ」)とは
自社で市場ニーズを分析し、企画、開発、商品化した既製ソフトウェア(企画開発型ソフトウェア)を販売、あるいはそれを利用したサービスを提供している企業を中心とした業界団体です。われわれCSAJは、「シンクタンク化」、「グローバル化」、「ビジネスチャンス拡大」の3つの方針を掲げ、イノベーションとIT化の促進を通じて我が国経済の発展と国民生活の向上に寄与しています。
○Software ISACとは
IoTデバイスの普及に伴い、サイバー空間の脅威は非常に高まっています。また、OSSの活用が進む上で、脆弱性ハンドリングはますます難しくなっています。開発者は安全で安心なソフトウェアの提供をするために、脅威の手法や脆弱性情報を素早く入手する必要があります。そこで、セキュア開発や脆弱性管理の工数最適化や、ソフトウェアサプライチェーンの強靭化の研究を行い、安心・安全な日本への貢献を行う開発者のための情報交換基盤を提供することを目的に、CSAJセキュリティ委員会の下部組織として発足しました。
以下、Software ISAC公式Websiteでは、組織概要の詳細や規則についてもご覧いただけます。
https://softwareisac.jp/