■ 採用の背景
日本生命は、DXの推進により既存業務効率化や市場への新しいアプローチによる顧客サービスの向上を実現するため、2019年度から「日本生命デジタル5カ年計画」をスタートしています。
その一環として、金融機関窓口販売商品の新契約成立におけるお申込み内容の点検や工程管理を行う既存の事務処理の中に、AI inside のAI-OCR「DX Suite」を組み込むことで、より効率的で低コストな事務処理体制の実現を目指しました。
■ 概要
金融機関窓口販売商品の新契約事務は、受付件数の増減(業務の繁閑)が大きく、体制維持やコスト面において課題を抱えており、これまでもペーパーレス申込手続きの推進やイメージワークフローシステム・RPAの導入による事務の効率化を進めてきました。しかしながら、大半を占める紙申込書手続きでは、データ入力から点検に至るまでをヒトが担う必要があり、更なる効率化の余地がありました。
AI inside の「DX Suite」の導入により、申込書をはじめとした、受付書類の情報を全てデジタル化することが可能になったため、ヒトが目で点検していた項目をシステムによって自動点検することが出来るようになり、効率的な事務処理体制を構築することができました。
今後は、金融機関窓口販売商品の保全事務をはじめ、他領域の業務でも「DX Suite」を活用できるよう全社的な取組みを進めています。
<活用事例:金融機関窓口販売商品の新契約受付業務>
金融機関ごとに異なる申込書や付随する帳票の情報を「DX Suite」でデジタル化し、これに加えてRPAを活用することで後続システムへデータを自動的に連動する仕組みを取り入れました。それにより、新契約の申込み受付業務における点検作業の大幅な自動化を実現し、結果として約40~50%の事務コストを削減しました。
■ 日本生命からのエンドースメント
金融法人契約部 調査役 高武 宗俊 様
「DX Suite」は文字認識についての圧倒的な学習実績があることから品質面(読取精度)が非常に高水準である点と、カスタマイズ不要で初期導入ができる点、また多機能でありながらも理解しやすく操作しやすいユーザビリティの高さが導入の決め手となりました。
特にユーザビリティの面においては、これまでユーザ側では難しかった読取範囲の設定等の細かいチューニングも容易で、実務の特性に合わせて汎用的に利用することができるため、今後は幅広い領域で「DX Suite」を活用することで更なる効率化を推進していきたいと考えています。
■ 「DX Suite」について(https://dx-suite.com/)
「DX Suite」は、AI inside 独自開発の“文字認識AI”を搭載したAI-OCRサービスです。従来のOCRでは読み取りが困難とされた手書き文字を高精度で読み取り、これまで人が手で入力を行っていたデータ化業務を自動化することができます。また、ユーザが自身の情報をコントロールできるプライバシーコントロール機能を備えています。2020年12月末時点、「DX Suite」は12,900契約以上の導入実績があり、あらゆる企業のDX化や生産性向上に貢献しています。日本語・英語・繁体字・タイ語・ベトナム語の読取に対応しています。
■ 「AI inside Cube」について(https://inside.ai/ai-inside-cube-series/)
「AI inside Cube」はデジタル化の促進とプライバシーの保護を実現するエッジコンピュータです。パワフルなCPU/GPUを搭載し、DX Suiteをインストールすることで、オンプレミス環境でのAI活用ができます。スピーディーな導入とシンプルな操作性、セキュアな環境を実現しました。
■ AI inside 株式会社について(https://inside.ai)
「世の中の人・物にAIを届け、豊かな未来社会に貢献する」というミッションのもと、AIが社会の隅々まで拡がった社会の実現を目指します。当社は、AIを動かすためのハードウェア「AI inside Cube」、AIを作るためのソフトウェア「AI inside Learning Center」、AIを使うためのソフトウェア「DX Suite」を提供しています。
社名:AI inside 株式会社
所在地:東京都渋谷区渋谷3-8-12 渋谷第一生命ビルディング4階
代表者:代表取締役社長CEO 渡久地 択
設立:2015年8月
事業内容:人工知能および関連する情報サービスの開発・提供
・「DX Suite」および「AI inside Cube」は、AI inside 株式会社のAI-OCR製品および登録商標です。